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「…え?」


静まり返る空間。


唖然とする男達と。


顔を真っ青にして固まる彩華ちゃんたちを見て


彼らの視線の先を辿ると…。


『…なんで?』




そこには、私に飲ませようとしたジョッキを傾ける


NAOTOさんの姿だった。


『えっ?ちょっ‼NAOTOさん!?ダメです!!』


彼の持っているジョッキを取り上げようと手を伸ばすも
先に、中身を空にするNAOTOさんに伸ばした手を引き寄せられて私は、いつの間にか彼の胸に収まっていた…。



「ふぅー。久々にこんなキツイの飲んだわぁ。ダメだよー??若いからって無理しちゃ。」


一気にグラスを空にしたNAOTOさんは顔色を変えることもなくいつものニコニコした笑顔で周りを見ていた。

それでも、私の背中に回されていた腕には力がこもっていてその強さに私はどこか安心してしまった。



「Aちゃん帰りたがってるから。ついでだし、一緒に帰るね?…行こうAちゃん。」


『…はい。』


私の荷物を持ってくれたNAOTOさんは、そのまま店を出ようとする。
それを引き留めたのはこの合コンに誘った彩華ちゃんだった。


「あのッ!…NAOTOさん…これは、その…」

引き留めたものの言葉に詰まっている彼女。


グイっと背中に回った腕に押されてNAOTOさんの胸に顔を埋めるような形になった私は彼や周りが見えなくて…。


「…この子さぁ、うちの店に必要な子なんだわ。もう君ら来なくていいよ?“二度とこの子に近づかないで”」


聞いたことのない彼の低い声に後ろからすすり泣く声を聞きながら私たちは店を後にした…。









「…大丈夫?」

NAOTOさんに連れられてきたのは、人気の少ない公園だった。


『…はい。ありがとうございます。』

お礼を言って頭を下げるとポンと頭に手を置かれて うん、いいよ。 とほほ笑んだ彼。


『…なんでNAOTOさんがあの店に?』

一番思ってた疑問を彼にぶつけた。


「あぁ、あそこよく行くんだよ。友達だったりメンバーとも来たことあるけど。でも、もう行かないだろうなぁ…」

パンツのポケットに両手を入れながら夜空を見上げる彼の表情はまだ少し怒っているようだった…。



『すみません。大切なお店を台無しにするようなこと…』

「いやいや、Aちゃんの所為じゃないでしょ?あれは、むしろ俺の所為でもあんの…。だから、ごめんね??」



『え?』


NAOTOさんの所為?
彼の言っていることが良く分からなくて首を傾げることしかできなかった。





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ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時

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