【残り51週間】 ページ8
-A side-
あれは、10歳になった時だった。
A「ママ!パパ!今日なんの日か覚えてるー?」
お母さん「当たり前じゃない!Aの誕生日でしょ!こんなに大きくなってくれてお母さん嬉しい!」
お父さん「A!お前もう10歳になったのか!早いな〜。こーんなにちっちゃかったのに!」
そんな幸せな朝だった。でもね、悲劇は訪れたんだ。
A「ねぇお母さん!ケーキは駅の近くにあるケーキ屋さんのいちごケーキがいい!」
そう言ってもお母さんの返事はない。
A「お母さん!!聞いてる.........」
少し怒って振り向くとお母さんが倒れていた。
手を私の方にのばして、床にはいつくばっていた。
A「ママ!?ママ!!ねぇママ起きて!助けてパパ!!」
お父さん「かおり!とりあえず救急車を!」
訳が分かんなくて、何が起こったのかも分かんなくて。
すごく遠くからなっているように聞こえる救急車の音。
たくさんの人。
運ばれていくママ。
悲しそうな顔をしているパパ。
全部全部夢みたいで、でもすごく鮮明で。
忘れたくても忘れられない、嫌な思い出。
その夜、ママと会った。白い何も無い部屋で。
お母さん「ごめんね、A。ママね心臓の病気なんだって。あと半年くらいしか生きられないかもしれないんだって。せっかくAの誕生日なのに。ごめんね。」
悲しそうなママの顔。
私は笑顔のママが好きだから、悲しい顔をしているママは見たくないから。
この時から嘘の笑顔がはじまったんだ。
A「大丈夫だよ!ママ!またママが、元気になったら遊園地行きたい!」
どひきりの笑顔で。少しの希望を話した。
周りに心配させないために。
私の怖さを紛らわすために。
でも、
パパはこの時から狂ってしまった。
ストレスからか、私に怒鳴るようになった。
お父さん「A!いつもいつも物を片付けろと言っているだろ!俺を困らせないでくれ!」
そして口癖は『かおるが病気にならなければ』
そしてママの病気が発覚したから5ヶ月。もうすぐママがいなくなりそうなのに
お父さんは出ていった。
お父さん「もう、嫌なんだよ。仕事もかおるの事もお前の事も。俺はこんなにも背負えない」
お父さんの後ろ姿。
「パパ!」と呼んで振り返ってくれるお父さんはもういない。
この時知った。
幸せはいつかとざされる。って。
そんな私とお母さんの悲しい過去。
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作者 - パスワードを入れたら訂正できました!引き続き作品をお楽しみください! (2019年6月20日 11時) (レス) id: d0e37c3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 他の端末から見ているのでログインできなくて編集できてないのですが【残り47週間】が誤字りまくってます。本当に申し訳ございません!そして最後の終わり方も少し訂正しようと思っています。訂正は23時以降に行います。今日の夜も更新するつもりです。 (2019年6月20日 10時) (レス) id: d0e37c3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
あまくらげ(プロフ) - uu_0626さん» あっ.........wほんとだ!ころちゃんが女の子になってる!ご指摘ありがとうございます!また誤字があればばしばし言ってください! (2019年6月18日 18時) (レス) id: de86c4986d (このIDを非表示/違反報告)
あまくらげ(プロフ) - 希空さん» 初コメありがとうございます!面白いなんて言ってくださって光栄です!更新頑張ります! (2019年6月18日 18時) (レス) id: de86c4986d (このIDを非表示/違反報告)
uu_0626(プロフ) - 誤字ってますよ〜 ころちゃんの〇〇の彼氏じゃなくて〇〇の彼女になってます!! 伝わらなかったらすいません.....(´;ω;`) (2019年6月17日 23時) (レス) id: e773a66c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまくらげ | 作成日時:2019年6月12日 18時