【残り45週間】 ページ14
‐A side-
時は過ぎ、季節は秋。10月になった。
ころん「いけてる?ねぇ崩れてない?」
A「大丈夫!スーツ似合ってないよ!」
ころん「そこはお世辞でも似合ってると言ってくれ」
今日はころちゃんが先生になるために教育実習に行くらしい。
スーツ姿を見せるためだけにこいつは家に来た。
ころん「じゃあ行ってきまーす!」
行ってらっしゃーい、と返すところちゃんは緊張した様子で家を出ていった。
よし、私も病院行くか。
一応ころちゃんにばれないように薬も飲んできたし、たびたび通院もしていた。
私はころちゃんが家を出てすぐ苺谷病院に行った。
七森「少しだけですが腫瘍が小さくなってますよ!」
A「本当ですか!」
病気が発覚してから2か月。はじめて言われた言葉だった。
もしかしたら余命も長くなるかもしれないって思うとすごく嬉しかった。
A「また来ます!」
病院からの帰り道はずっと気分がよかった。
そういやころちゃん教育実習上手くいってるかな。
そんなことを思いながらフラフラ歩いていると聞きなれた声が私を呼んだ。
?「A?」
振り返るとかつて毎日一緒に遊んでいた幼馴染の姿。
A「莉犬!え、ひさしぶりじゃん!」
莉犬「やっほA!ひさしぶり!」
本当に小さな時からの付き合いで一番私の過去を知っている。お母さんが病気でいなくなったこともお父さんが出ていったことも私がお母さんを見捨てたことも。
莉犬「そういや青野先輩とはまだうまくやってるの?」
A「うん!おかげさまで2か月前ディズニーランドで三周年を迎えました〜」
莉犬「もう三年.........か」
莉犬は少し悲しそうな顔で遠くを見つめていた。
A「どうしたの莉犬?なんかあった?」
莉犬「ん?いや〜なんかどんどんAが俺から離れていきそうで悲しいなって」
いや天使か。可愛すぎるじゃん!
A「大丈夫!絶対莉犬から離れないし莉犬のこと大好きだよ!」
そういうと莉犬は目を大きく見開いたかと思うと顔を真っ赤にして、そういうことじゃないんだよ.........って言ってそっぽ向いた。
A「そういうことってどういう.........」
莉犬「あっそうだ!」
めっちゃ話変えようとするじゃん。無理に聞かないけど
莉犬「このあと空いてる?久しぶりにゆっくり話したいな〜」
A「もちろんいいよ!」
そう言って私は莉犬に連れられておしゃれなカフェに入った。
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作者 - パスワードを入れたら訂正できました!引き続き作品をお楽しみください! (2019年6月20日 11時) (レス) id: d0e37c3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 他の端末から見ているのでログインできなくて編集できてないのですが【残り47週間】が誤字りまくってます。本当に申し訳ございません!そして最後の終わり方も少し訂正しようと思っています。訂正は23時以降に行います。今日の夜も更新するつもりです。 (2019年6月20日 10時) (レス) id: d0e37c3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
あまくらげ(プロフ) - uu_0626さん» あっ.........wほんとだ!ころちゃんが女の子になってる!ご指摘ありがとうございます!また誤字があればばしばし言ってください! (2019年6月18日 18時) (レス) id: de86c4986d (このIDを非表示/違反報告)
あまくらげ(プロフ) - 希空さん» 初コメありがとうございます!面白いなんて言ってくださって光栄です!更新頑張ります! (2019年6月18日 18時) (レス) id: de86c4986d (このIDを非表示/違反報告)
uu_0626(プロフ) - 誤字ってますよ〜 ころちゃんの〇〇の彼氏じゃなくて〇〇の彼女になってます!! 伝わらなかったらすいません.....(´;ω;`) (2019年6月17日 23時) (レス) id: e773a66c4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまくらげ | 作成日時:2019年6月12日 18時