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その10 ページ10

はっと息を飲んだ安室さんと、騒ぐ女子高生。
ただ仕返しをしてやろうと思っただけだったが、これはこれで正解のようだ。

「Aさん…!?」
「「きゃーっ!!」」
「お店だろうが、店員じゃない私には関係ないもーん。さ、お仕事に戻ったらどうですか?あ・む・ろ・さん?」

頬を染めてくるりと踵を返し、さっさと奥へ消えて行く。
ふふん、私に勝つなんて100年早いって。とそれを見送って座ると、女子高生はこちらを見ていた。

「な、何?」
「やっぱり安室さんのこと好きなんじゃないですかぁ!」
「えっなんでそうなるの」
「だって弱くないってわかったし、それに安室さんも絶対Aさんのこと好きだよねー!!」
「ええ…?」

そう見えるの?とちらりカウンターの奥で作業をする安室さんを見て見ると、バッチリ目が合ってしまった。
そして焦ったように視線を外す彼。おっと、これは…?

キタかも?

女子高生がきゃっきゃと帰っていって、テーブル席に私1人になると安室さんがそっと近寄って来た。

「Aさん、今日夜、お時間ありますか?」
「うん、あるよ。どしたの?」
「...食事でも、行きませんか?」

きた。

「行く!嬉しいな、楽しみ!」





彼の車で来たのはイタリアン。
安くはないが、高級というわけでもなく、デートには程よいお店だ。さすがにわかってるな安室さん。

好きなワインを見つけて、運転があり飲めない彼に許可を取って注文し、飲む。
お酒でほんのり頬は赤くなったが、意識ははっきりしている。

食事を終えて、送っていきますよと言ってくれた彼のむこうがわにコンビニ。にこりと笑って、

「安室さんもお酒飲もうよ、宅飲み!」

そう言うと彼も驚きはしていたがすぐに優しい笑顔になって、なら僕の家へ行きましょうかと誘ってくれた。順調過ぎて怖いぞ。

コンビニで適当にお酒やおつまみを購入し、安室さんの家へ。標札は安室だったし、やっぱりシロなのかなー...だとしたらめっちゃ無駄なことしてるよね私。

酔った勢いで何か話してくれないかななんて淡い期待があったけどまぁないよね。
途中からそれを察して話をしていた。仕方ない帰るかと話を切ったところで、真剣な表情の安室さんが床についていた私の手を取った。

「安室さん?」
「Aさん...酔った勢いだと思わず、きいてください」
「うん?」

これは

「あなたの事が、好きです」

もし嫌なら、逃げてください。

そう言って唇を寄せてくる彼。こんなの、


断るわけがない。

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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます!!なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…!ありがとうございます(;ω;) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…!もっと更新できるように頑張ります!! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…!よろしくお願いします! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリス | 作成日時:2018年6月8日 9時

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