番外編 潜入！キャバ嬢３ ページ47
「いらっしゃいませ東様！」
私以外に人にいない控え室。今日は繁盛しているらしい。
ぼんやり座って待っている私の耳に、その名前は飛び込んできた。
思わず立ち上がり、姿見の前に立って今の自分の姿を見つめる。
いつもよりはっきりと施した化粧、赤い口紅、きらきらとスパンコールの光る体型を目立たせるドレス。
「A、東様がお越しだ。」
「はぁい」
私を呼ぶ声を背中で受けながら、鏡の私を見つめたままにっこりと一度微笑んでみる。それは、戦闘開始の合図。さっさと終わらせるぞと鏡の私へ踵を返し、店長の誘導に従って歩き出した。
こんなつまんない仕事、零のためでもなきゃやんないんだから。
「東様、失礼いたします。」
「おせぇぞ！！…あァ？見ねぇ顔だな」
「はじめまして、私、新人のAです！」
よろしくお願いします〜と言いながら男の横に座った。そんな私を尻目に、男は店長を見る。そしてそれに対して店長はこくりとひとつ頷くと、店長の反応を見た男はころりと態度を変えて私の肩に腕を回し、ぐっと引き寄せてきた。
うおおーーそういう店ではあるけど！肩の出たドレスだし！！うえーーー！！！
なんて心の声は微塵も顔に出さない。プロだからね！
想像通りVIPルームに案内されたし、こんなゆるゆるの店になんで公安警察は潜入できないかねぇ。
向かい合うように置かれたソファーは空っぽで、取引相手はまだ来てないのだと察する。１人で楽しむならこの部屋じゃなくてもいいもんね。
なにより、異質な雰囲気を放つ大きめの紙袋が私にそう思わせてくれた。
「…で？他の女たちは結構なサービスをしてくれるんだが…アンタはどんなサービスしてくれるんだろうなぁ？」
先程まで肩に置かれていた手は、気付けば下へ下へと降りていき、今は挑発するように胸に触れていた。慣れてるといえばそうだけど嫌なものは嫌なんだよねぇ！
少し怒った表情でその手を振り払う。男の眉がほんの少し顰められた。
「こういうお店で働いてはいますけど、私はそんな安い女じゃないんです。…それに、触れられるなら…こっちが好き」
振り払った手を取り直してそっと自分の腰を抱くように誘導、男の耳元で喘ぎ声ともとられるような吐息まじりの声で囁く。
口角を上げた、と同時に瞳に獰猛な光が宿るのを見た。きたきた！
「サービス業ですけど、どこまでサービスするかは東様次第ですよ」
じっと目を見て言う。
ゆっくりと男の太ももに触れたところでノックが聞こえた。
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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (
レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます！！なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…！ありがとうございます(；ω；) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…！もっと更新できるように頑張ります！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…！よろしくお願いします！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2018年6月8日 9時
