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その30 ページ30

そのままカップを手に取り、そこで思い出したように秀一さんへ続けて話しかけた。

「あ!そんな秀一さんの数々の暴挙だけど...私が前から言ってるブランドのバッグを手当として買ってくれるなら〜優しいAちゃんは許してあげようかなーと思ってるんだけどなー?」

ニヤニヤしながらカップに口をつけゴクリと1口。
口の中に一気に苦味が広がって思わず咳き込みながらカップを机に置いた。

「っなにこれにっがーい!!これコーヒーじゃん!?秀一さん私が苦手なの知ってるくせに...!!」

ていうか!

「さっきからなんでなにも言わないの.......えっ」

体を反転させ勢いよくキッチンの方を向くと、ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべた秀一さん、そして、何故か安室透がいた。...いや、今はスーツだし、降谷零なのかな?
ぽかんとした表情のままこちらを見つめる零を無視し、秀一さんは片手に持つカップを持ち上げて見せる。

「おかえり、A。それは降谷くんのコーヒーで、Aのココアはこっちだぞ」
「そういうの早く言ってくれるかなぁ!!!」

面白がっているのだろう、申し訳なさそうな感じが一切ない。

「ハニートラップは嫌だと言うが、君は体力がない、力も弱い、色仕掛け以外になにかできるのか?」
「ひ、ひどい...その通りです...」
「ハゲオヤジの時だってここぞとばかりに貢がせて楽しんでいただろう?」
「...」
「それに俺にも一晩くらいなら付き合ってあげると言っていたんだから余裕だろう」
「待て、聞き捨てならないぞどういうことだ」
「秀一さんなんでわざわざ降谷さんの前でそういうこと言うかなぁ??」

一晩付き合う発言で復活した降谷さんは視線を鋭くしてこちらにずんずん近付いてきた。まだ座ったままの私は逃げることも出来ず腕を掴まれてしまう...力強いな!?

「調べたから海外に飛んだのは知っていたが、今までどこで何をしていたんだ...?」
「ま、待って待って降谷さん、それ私に聞くより秀一さんに聞く方が...」

さらに腕を掴む力が強まった。なんで?

「降谷さん、じゃないだろ...!俺が今までどんな思いでお前を...!!」

そこでやっと秀一さんは私の目の前にココアを置いて、降谷さんにやめてやれ、彼女の腕なんて簡単に折れてしまうぞと助け舟を出してくれた。
その言葉に彼は掴んでいた腕を離すと、私の隣に腰掛けた。

「...説明...してもらうぞ、A」

その視線には逆らえず、私は冷や汗をかきながら口を開いた。

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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます!!なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…!ありがとうございます(;ω;) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…!もっと更新できるように頑張ります!! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…!よろしくお願いします! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エリス | 作成日時:2018年6月8日 9時

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