その11 ページ11
(ちょいえろ)
唇が合わさって数秒。ゆっくりと離れてから、今度は目を合わせた。
「逃げないんですね」
「逃げないよ、だって」
私も好きだもん。
そう言って笑うと、安室さんもはにかむように笑った。そして私の手をとったまま立ち上がり、送りますよと言った。
どうする?このまま帰る?ここは彼の家、2人、程よく酔っていて、甘い雰囲気。
...このタイミングは、逃せない。
「...抱かないの?」
これは、少し冒険だ。
こういう男の場合、慎ましい女性が好きだというパターンが多い。であれば、この選択は明らかなミス。
けど、安室さんは女子高生に啖呵をきった私を見ていた。それでも好きだと言ってくれたのでその可能性にかけてみる。
なにせここまで時間をかけすぎたからね...。さぁ、どうするの?安室さん。
「...なんですか?よく聞こえなくて...」
振り返らずに私の手を握る力を強める安室さん。
んー...、押すか、引くか...押そう。
「だから...私のこと、抱かないのかなって...」
「なにを...」
「...っも、もういい!何も言ってない!」
2度押して反応が悪い。引くか。
そう思い頬を染めて目線を下にした。
しばらくそのままだったけど、やっと動き出した安室さんは玄関とは違う方向へ、私の手を引いて移動した。
そして着いた部屋は寝室。
「あむろさ...ッ!」
寝室の扉が閉まると同時に始まる激しいキス。
必死に私もそれに応える。
そのままもつれるようにベッドへ倒れ込み、私を見下ろす安室さんとやっと視線が交わった。
「あなたはどうしてそう、僕を煽るんですか...!」
「安室さん、」
「折角、軽いキスだけで帰そうと思っていたのに、
...そんなこと、できなくなりましたよ」
覚悟はいいですね、なんて捨て台詞のように言って、彼の手が私の服の下をまさぐる。耳を舐めたり、首筋に甘噛みしたり。耳に入る彼の息遣いが、興奮を抑えきれないというように荒くなっているので、なんだか私までアツくなってきてしまった。
「ん、ん...はぁっ、あむろさ...!」
「はぁ...Aさん、可愛い...。名前を呼んでください、透、と...」
「とおる...」
「ッA...!!」
私の服を脱がすと、彼も起き上がって服を脱ぎ始める。脱ぎ終わったのを見て思っていた何倍も鍛えられた身体にまた興奮してそっと手を伸ばし胸板に指を滑らせると、顔を歪めてまた私に覆いかぶさり、深く口付ける。
裸の男女が何をするかなんて、わかるでしょ?
この日、私と彼は繋がった。
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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます!!なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…!ありがとうございます(;ω;) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…!もっと更新できるように頑張ります!! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…!よろしくお願いします! (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エリス | 作成日時:2018年6月8日 9時