【安室透】続！ハニトラ仕掛けたら惚れられました【降谷零】 (ページ2)

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新連載「煽り愛」サンプルページ2

いつもお読みいただきありがとうございます。
以前ちら見せした次回作のお話を、読みたい！と言ってくださる方がいらっしゃったので、新連載しますというお知らせ＋どんなお話か、サンプルをどうぞ。
お気に召していただけたら是非本編もご覧ください。

「Aさんはやくはやく！」
「きっとびっくりすると思いますよ、本当にかっこいいんですから！」

音無A、25歳。
就職して3年目、すっかりOLも板についた、独身彼氏無し。
それを心配した可愛い妹分である園子ちゃんと蘭ちゃんに両脇を固められ、喫茶ポアロとやらに連行されています。

そもそもの発端は私が彼氏欲しいなぁとなんとなしにつぶやいたこと。恋バナ大好きJK2人組が聞き逃すはずもなく、好みのタイプを聞かれて、当たり障りなく「笑顔が素敵で」「年上で」「感覚の鋭い」「イケメンで」「優しい人」と答えたところで２人は顔を見合わせ、ぱあっと笑った。どうやら思い当たる人がいたらしい。

なにやら喫茶ポアロでアルバイトをしているらしいけど、うん、さすがに全ての条件をクリアしてても私より年上でフリーターは勘弁して欲しいな？という私の声は全く聞こえてないようだ。くそっ！

からん、と扉がなって中に入ると、なんとも良い雰囲気、私好みの喫茶店だった。
鼻をくすぐる珈琲の香りも落ち着く、と表情を和らげると、男性の声。

「おや、蘭さん園子さん、いらっしゃいませ！…あ、そちらのお客様は初めてですよね？初めまして、僕は安室透といいま」
「うわっなんだこいつ胡散臭っ」

笑顔のまま固まる男性店員。
静まり返る店内。
…やってしまったー！！！！！
小さい頃からよく考えて発言しなさいと言われ、就職してからかなり良くなった、もはや完治！！と思っていたのに…！

するとおろおろする女子高生２人を見た男性店員…安室さん？とか言う人は、胡散臭い笑顔のまま口を開いた。

「…蘭さん園子さん、どなたですか？この小学生みたいに身長の低い女性は」
「…ってちょっと？！誰がチビよ失礼ね？！」
「とりあえず席にご案内しますね！2名がけの席で良いですか？」
「こらこらこらこら無視よくない！そして3名！！」
「えっ？ああ、失礼しました小さくて見えてなかったです」
「入店した時最初に声かけてきたでしょうが…！なんて失礼な店員！！」
「胡散臭いも相当失礼ですけどね」
「それは！…ごめんなさい」
「「謝るんだ」」

こんな感じのお話です！
基本ギャグ、恋愛モリモリです。