･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 8･･:*:･ (ページ27)

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377) あの丘で1 (You side) ページ27

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写真集の校正があがってきたという知らせに、本来ならば手放しで大喜びするところだけれど、

私の頭の中はジニョクさんの事で一杯だった。

あの丘で会ったジニョクさんは、失踪したユノのお兄さんなのか？

またあの丘に行ったところで、会えるなんて確信は無いけれど、何もせずにはいられなくて。

結局朝まで一睡も出来なかった。

シウォンさんの家での校正チェックは夜だから。それまでに戻ってくればいい。

チャンミンには現地集合と連絡を入れて。

前にジニョクさんと出会ったお昼過ぎにあの丘に着くようにバスに乗り込んだ。バッグの中には小さなスケッチブックをしのばせて。

今回はちゃんと帰りのバスの時間もチェックして。

バスを降りると脇目もふらず、あの丘を目指した。

外は息が白くなるくらいに寒いけど、気持ちが焦って小走りでいるから感じない。

そこにいて欲しい。祈るように気持ちで丘を目指した。

運動不足がたたって息が上がってきた頃に、丘の上に小さな影を見つけた。

A「あ…」

前にジニョクさんが座っていた場所に、イーゼルを広げて座る男性の姿が見えた。

後ろ姿だけれど、あれはジニョクさんに間違いない！

気持ちは焦るけど、足は思ったよりも上がっておらず、足がもつれて転んでしまった。

A「うわっ！」

思わず出てしまった声に、その人は振り向いた。

「Aさん！」

絵筆を置いて、その人が駆け寄ってきてくれた。

A「ジニョクさん…」

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皆様、こんにちは！

前にも書いたことがあるかもしれませんが、ここに登場するジニョクさんは、チェ・ジニョクさんを勝手にイメージしております。

ユノに似てるような似てないような…(笑)

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