204)助手？<You side> ページ4
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何が何だかよくわからないけど。
助手がいないシウォンさんに頼まれたらやるしかないのかな。
でも何で私なんだろう？
どう見てもチャンミンのほうが向いてる気がする。
シウォン「じゃあ始めるぞ。」
シウォンさんの合図と共に、皆が持ち場に着いた。
ジェジュンと樹里ちゃんは最後部のシートに座り、手を繋いで笑いあう。
チクリ。
何かが刺さった気がした。
シウォン「レイトショーの設定なんで人はまばら。久しぶりに会ったという設定で好きに動いてください。」
シウォンさんはぶっきらぼうにそう言った。
樹里ちゃんはここぞとばかりにジェジュンに甘えて見せた。
腕を組んだり肩に頭を乗せたり頬をつついてみたり。
ジェジュンもまんざらでも無さそうで。
シウォン「ストップ！この写真集のコンセプト理解してるのか？滅多に会えない芸能人の彼氏と夜中にお忍びのデートだぞ？高校生のデートじゃねえんだ。」
シウォンさんの視線は明らかに樹里ちゃんに向いている。
樹里ちゃんは驚いて泣きそうな顔になり、樹里ちゃんのマネージャーはあたふたするばかり。
ジェジュンは天井を見ていた。
シウォン「A。絵コンテ持ってこい。」
A「は、はい。」
あたふたするスタッフの元に絵コンテを取りに行った。
私の手からその紙を奪い取り、
シウォン「10分で頭に入れろ。」
紙を樹里ちゃんに渡し、控え室に戻ってしまった。
大きくため息をついたチャンミンがシウォンさんの後を追う
その時には樹里ちゃんは本格的に泣き出してしまっていて、メイクさんまでが慌てていた。
最悪の空気になってしまった。
なんとか空気を変えないと。
そう思って謝ろうとした時に、スッとジェジュンが立ち上がった。
ジェジュン「皆さん！折角の撮影なんだから、楽しくやりましょうよ！ねっ！」
ジェジュンがおどけて首を傾げて見せる。
その仕草がまるで女の子みたいでスタッフは笑って、一気に場が和んだ。
その隙に樹里ちゃんがメイクを直しに控え室に戻るのを追いかけようとすると
ジェジュン「行かなくていい。」
A「…ジェジュン。」
皆に見えない場所で腕を捕まれる。
ジェジュン「何も悪いことしてないのに謝るな。始まる前にコンセプトも頭に入れてこなかった彼女が悪い。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
