191)一触即発<CM side> ページ41
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曲者とは知っていたけど。
まさか顔合わせの今からやられるとは。
ジェジュンさんの挨拶が終わって、シウォンさんの紹介をした。
流暢な英語で話し出したここまでは想定内。
《アイドルや芸能人は撮らないと決めてたんですが、今回はひょんな事から担当する事になりました。不本意ですがやるからには妥協はしません。宜しく。》
にこやかに笑ながら、流暢な英語で言い切った。
途端にその場が凍りつく。
英語がよくわからないんであろう、Aヌナだけは不思議な顔をして聞いてるけど。
聞きようによれば、ジェジュンさんをバカにしてるようにも聞こえる。
チャンミン「それでは…」
自己紹介を終わらせて、話の流れを変えようとしたその時、
ジェジュン「チェ・シウォン先生に撮影して頂けるなんて光栄です。先生が自信を持って代表作だと言えるような物を作りたいと思います。宜しくお願いいたします。」
ジェジュンさんが韓国語で話し、立ち上がって深々と頭を下げた。
チェ・シウォンさんはジェジュンさんをちらっと見てその場に座る。
ジェジュンさんの大人の振る舞いで、その場は一旦なんとか収まった。
撮影スケジュールはたった2週間。
Aヌナが書いた絵コンテどおりのコンセプトを全て撮影するとなれば1日たりとも予備がないギリギリのスケジュールだった。
それからは各担当ごとに別れての打ち合わせ。
西村さんとチームはロケ先の許可取りやスタジオの準備などをしてくれることになり助かった。
俺とヌナだけでは到底手が回らなかったから。
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シウォンさんとジェジュンさん、カンさんと俺とヌナで応接室に移動して、実際の撮影イメージについて打ち合わせをする。
撮影候補地を見せて回る時間がないから、事前に撮影してきた動画とヌナが書いた絵コンテを見てもらってイメージを作ってもらう。
シウォン「この絵コンテ、誰が書いたの？」
机の上に10枚広げられた絵コンテを見てシウォンさんが言った。
A「あ…私です。」
シウォン「少女趣味な妄想だな。」
A「すいません…」
わかりやすく項垂れて落ち込むヌナの手をジェジュンさんがそっと触って
ジェジュン「いいんです。俺がオーダーしたんですから。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
