155)優しくて甘い2<You side> ページ5
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ユノ「忙しいんだろ？A、無理してない？」
A「今日はね、早く帰って来たの。ぼーっとしててチャンミンに怒られちゃって(笑)」
ユノ「…煮詰まってるのか？俺に話せる事なら話してくれよ。気分転換くらいにはなるかも。」
眉を下げて話しているユノの顔が見えるようだった。
A「初日に今回の写真集の打ち合わせをしたんだけど…その…キム・ジェジュンさんと…」
ユノ「うん。」
A「コンセプトについて…大きな宿題を出されて…」
ユノ「宿題？Aに考えろってこと？」
A「うん。多分。でもジェジュンさんの中ではきっと答えはあるんだと思うんだけど、それがわからない。試されてるのかなって…」
ユノ「ムカつく野郎だな。Aをこんなに悩ませやがって。」
A「撮影する日程を考えたら、あと2日で決めないと間に合わなくて…ちょっと煮詰まってた。ごめんね、愚痴っちゃって。」
ユノ「Aの愚痴を聞けるのは、俺の特権だから。気にしないでどんどん愚痴れよ。それで宿題ってどんな？」
A「写真集は今度発売する新曲MVの続編となるもの。続編と言うか繋がり？俺の人生の数年間って言ってたな。」
ユノ「MVの内容は？」
A「別れた彼女を懐かしく思い出すバラード曲…」
ユノ「…本当にムカつく。」
A「…ごめん。」
ユノ「Aに言った訳じゃない。ごめんな。俺は答えは出してやれないけど。」
A「うん。大丈夫。ユノと話して元気が出たよ。ありがとう。」
ユノ「帰った来たら何処にでも好きな所に連れて行ってやる。Aの好きな事しよう？だから元気出せ。」
※
※
「早く寝るんだぞ。いつでもいいから電話して。」
そう言ってユノは電話を切った。
問題はなにも解決してないけど、胸はホカホカになり、スマホを握りしめたまま朝までぐっすりと眠ったんだ。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
