151) 助けて<You side> ページ1
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日本 4日目
ジェジュンなら何が撮りたい？
ジェジュンなら何処で撮りたい？
ジェジュンなら
ジェジュンなら…
何度も何度もMVのDVDを見て考える。
繋がりを持たせるとすれば、この映像の前後にストーリーを付け加えればいいんだろうけど、誰でも考え付くような事をジェジュンが望むわけもなくて。
A「んんんー… わかんない…わかんないよ…」
机に突っ伏して考え込む私の耳に、シュワシュワと心地いい音が耳をくすぐる。
チャンミン「それ飲んでスッキリして。」
爽やかな炭酸が目の前で弾けていた。
A「…ありがと。ごめんね。スタジオ手配とか任せっきりで。」
チャンミン「スタジオのほうは都心から少し離れればなんとかなりそうです。問題はカメラマンですね。さすがにこんなに急だと有名どころは…」
そうだよね。
撮影開始まであと1週間を切っている。しかもコンセプトも曖昧なんじゃあ、引き受けてくれるわけはない。
私が見つけないといけないんだ。
ジェジュンが納得するものを。
※
※
※
何度もDVDを繰り返し見た。
ジェジュンが作詞したバラード曲を聞き返す。
過去の彼のインタビュー記事を読み漁って。
それでもジェジュンが欲しがるものが見つからなくて。
気がつくと時間だけがどんどん経っていた。
ジェジュンはどうして私を指名したんだろう。
キム・ジェジュンを良く知ってるなんて私の傲りだ。
感性が似てるなんて、ただの勘違い。
どうしよう…
重たい
苦しい
助けて…ユノ…
チャンミン「…ヌナ…Aヌナ！」
声がして顔をあげると、チャンミンが心配そうな顔で覗きこんでいた。
A「あ…」
チャンミン「大丈夫ですか？」
私、机に伏せったまま寝ちゃったんだ。
A「ごめん…大丈夫。」
チャンミン「今日はもう帰りましょう。ちゃんと食べてよく寝ないと頭も回らないです。送ります。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
