084）再会2<You side> ページ33
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A「そっか。新曲のPVの撮影だよね？デモテープ聞いたよ。素敵なバラードだった。」
ジェジュン「あの曲はやめた。」
A「は？」
ジェジュン「あの曲は封印したんだ。」
封印って、レコーディングしたはずじゃ？
A「どうして？素敵な曲だったのに。」
ジェジュン「あれは二度と会えない恋人たちの歌だから。」
A「…」
ジェジュン「Aと一緒に日本活動してた時が懐かしいよ…今でも日本で仕事してると、近くにお前がいるんじゃないかと錯覚する…」
ジェジュン「そしたらホントに近くにいるからさ。会いに来ちゃった…」
A「ジェジュン…」
ジェジュン「Aは？仕事頑張ってる？」
A「うん。相変わらず榊さんにシゴかれてるよ。それに後輩も出来たの！韓国人のイケメンノッポ君。」
ジェジュン「何それ！聞いてない！俺とどっちがイケメン！？」
A「ううん、チャンミンは黙ってれば可愛いの。でも喋ると毒舌で(笑)」
ジェジュン「言っとくけど、俺の担当はA以外にはさせないからな。」
A「それは私に決定権はありません(笑)」
どこまで本気でどこからが冗談なのかもわからないけど
ジェジュンが今、煮詰まってるのは間違いないみたいだ。
A「どこで撮影してるの？」
ジェジュン「港。すぐそこの。前にAとも一緒に行ったことある。」
A「もしかして、変装がバレてファンに追いかけられたとこ？」
ジェジュン「そう！あん時はマジで参った！A、俺を見捨てるし。」
A「仕方ないでしょ？スタッフのふりするしかないじゃん！」
ジェジュン「俺は…堂々としてたかった。俺の彼女だって皆に見せびらかしたいくらいだったのに。」
A「そんなこと…出来るわけないでしょ？ジェジュン、日本活動始めたばっかりだったんだよ？」
ジェジュン「…わかってるよ。」
目の前のアイスコーヒーをカラカラ回しながら呟いた。
A「ね、ジェジュン。自分の思うように撮ってみたら？」
ジェジュン「なに？急に。」
A「監督の要求に納得していないんじゃない？」
ジェジュン「…」
A「的外れだったらゴメンね。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
