068）勘違いの彼女1<YN side> ページ18
.
ドンヘの無茶ぶりに呆れながらも、Aさんに会えるのが嬉しくて、15分前に店に着いてしまった。
《この店ならソヨンと会うことも無いだろうよ。》
会社から少し離れたこと店は、お世辞にもお洒落とは言えなくて。
確かにここならソヨンが来る事も無いな。
さすがドンヘ。
カラーン♪
扉が開いて血相変えて入ってきたのは、会いたかった人。
まだ約束の10分前だっていうのに。
A「ユンホさん！」
俺の姿を見つけると、足早に近づいてくる。
ヒールでそんなに走ると転ぶよ(笑)
ユノ「Aさん、早いね。まだ約束の10分前だよ？」
A「ユンホさんこそ！」
ユノ「ごめん。ドンヘが余計な事を…」
真底心配してくれているのがわかるから、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
A「いえ。ユンホさん、もしかして…先日の通訳の事でご迷惑を…」
ユノ「違うよ！そうじゃない。あ、とりあえず座って！何食べる？ドンヘ情報ではナポリタンが美味しいらしいけど。」
A「じゃあ…それを。」
ちょっと古びた昔ながらの喫茶店に、二人で向き合って座る。
A「ユンホさん！話してください！私がお詫びすればいいことなら…」
ユノ「え？ちょっと待って！お詫びって何で？」
A「あの事が…会社にバレたとかじゃ…」
ユノ「あっははー！違うよ！Aさん、その逆！」
A「へ？」
ユノ「安藤様がね、是非、次の通訳をAさんにって指名してきてて。」
A「安藤様が？」
ユノ「それが今週末だし、日本での話だからちょっと困ってて…」
A「会社にバレた訳じゃ…」
ユノ「違う。それにバレたとしても緊急事態だったんだ。仕方がない。」
A「はー…びっくりした…てっきりユンホさんが怒られたのかと。」
.
069）勘違いの彼女2<YN side>→←067）ばれた？？<You side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 409人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
