040）接待<YN side> ページ40
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《おい！この子誰だよっ！》
V.I.Pを迎えに行っていたドンヘが目で俺に訴えかける。
紹介する間もなくV.I.Pとの話が始まってしまったから驚くのも無理はない。
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A「はい。安藤様。御社との取り組みは、必ずお互いのメリットを生むと確信しております。」
驚いた。
日本人だから日本語が上手いのは当たり前なんだけど、Aさんはすんなりと相手の懐に入っていった。
一語一句僕の言うことを正確に伝えてくれているのもわかる。
通訳を交えた会話はどうしても間が開いてしまうから会話が途切れだちだけど、相手の言葉を遮らないようにうまく間を取っている。
日本語の難しいニュアンスも韓国語に上手く変換して、わかりやすく話してくれるから、こちらも無駄に考えて話さなくてもいい。
話は驚くほどすんなりと進み、30分ほど遅れてきた本物の通訳さんには悪いけど帰ってもらった。
A「では、来週月曜日に改めて契約にお伺いいたします。本日はありがとうございました。」
無事に契約の話まで取り付け、俺はV.I.Pと固い握手を交わした。
全員でV.I.Pを車まで見送る。
V.I.P「○◇_※＃○*□※§…」
V.I.Pが最後にAさんに何か話しかけたようだけど、Aさんはそれは訳さずに笑って応えていた。
車が見えなくなったのを確認して
ユノ「Aさん、お疲れ様！」
心底ほっとした顔のAさんに話しかけた。
ドンヘ「えっ！？Aさんってあ×××××」
隣から乗り出してきたドンヘの口を慌てて塞いで
ユノ「Aさん！完璧だったよ！想像以上だった！」
A「私、大丈夫でしたか？」
ユノ「Aさんのお陰だよ。無事に契約までこぎつける事が出来た！本当にありがとう！」
ドンヘ「おいユノ！早く紹介しろよ！」
ユノ「うるさい！ドンヘ！」
A「高城Aです。宜しくお願いします。」
食いつくドンヘにちょっと引きながら、Aさんは自己紹介をした。
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作者名：mari
| 作成日時：2017年12月26日 0時
