･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 1･･:*:･ (ページ18)

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018）先に進むためのお守り1<YN side> ページ18

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ユノ「はぁー…」

ドンヘ「なんだよ。でっかいため息ばっかりつきやがって！」

大学時代からの親友で同じ会社に勤めるコイツに、ランチに呼び出された。

ドンヘ「で？どうだったの？ソヨンお嬢様との話しはついたのか？」

ユノ「…」

ドンヘ「なんだよ！勿体ぶるなよ！」

結局はそれが聞きたくて俺を呼び出したんだろ？

ユノ「それがさ…普通なんだよ…」

ドンヘ「普通って？」

ユノ「今朝、出勤の時に会社の前で会ったんだ。その時も普通に笑っておはようって。」

ドンヘ「は？」

ユノ「結局、昨夜はソヨンは来なかった。俺の中では終わらせたと思ってたのに。あいつはいつもと変わらずに普通で。」

ドンヘ「…」

ユノ「ニコニコしながら俺の所に来て、『ユノ、美味しいイタリアンの店を見つけたの！』って」

ドンヘ「いやー！お嬢様の考える事はさっぱり俺にはわかんねぇ…言いたかないけどさぁ、お前キープされてるだけじゃねえの？」

ユノ「…」

ドンヘ「お前なら他にも言い寄ってくる女は沢山いるだろ？女はあのお嬢様だけじゃねえぞ。」

ユノ「わかってるよ…」

その時何故かAさんの顔が浮かんで

スーツのポケットの中に大事にしまった、Aさんが残したメモに触れた。

ドンヘ「なにそれ！ラブレター？？ありがとうって何？」

目ざとくそれを見つけたドンヘが囃し立てる。

ユノ「なんだよ。返せって！」

ドンヘからメモを奪い返すと、畳んで大事に財布にしまった。

ユノ「これは俺が先に進むための御守りなんだよ。」

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