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002)待ちぼうけのクリスマス2 <You side> ページ2

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「あの…すいません。」




背後から声がして振り向くと、そこには〈お仲間さん〉が。






うわ…背が高っ…とか。動揺した頭の隅でなんて考えながら。







「あの…お帰りですか?もし良かったから私と一緒に食事してもらえませんか?」






…は?






A「え?…あの…」






「待ち合わせの相手が来れなくて。もう料理は予約していたんで、お店に迷惑になってしまうから。」




ああ…そういうことか。




彼の申し訳無さそうな表情は、ヤケクソでナンパしてきたわけでも無さそうだった。







A「いいですよ。私でよければ。」






ずっと待たされてお腹が空いていたのもあるけれど




何より彼が来るかもしれない家に帰りたくなかったから。









「どうぞ」



ボーイさんが引いてくれたイスに浅く腰を掛け、目の前に座る





目の前で見る〈お仲間さん〉は、芸能人じゃないかと言うくらいに端正な顔をしていた。





広告代理店勤務という仕事柄、芸能人はよく見るけれど、こんなに整った人はそうそういないかも。



切れ長の目にスッと通った鼻筋。ニコッと笑った口元のほくろはセクシーで。





さっきまで待っていた中性的な顔立ちの彼とは対照的だった。









「あの…シャンパンでいいですか?それともワインがいいかな?」




A「あ…同じもので。えっと…」









「チョン・ユンホです。」




A「チョンさんと同じものを…」







チョンさんは慣れた様子でスマートにボーイさんに合図をした。







ユノ「あの…」





A「私は…高城Aといいます。」





ユノ「Aさん?日本の方ですか?」





A「はい。仕事で韓国に。もう4年目になります。」






ユノ「韓国語上手ですね!僕も日本は仕事でたまに行きますが、日本語難しくて。あははー!」





にこやかに笑う彼を見ていると、クリスマスに彼女にフラれた人にはとても見えなかった。




韓国語も…大学でちょっとは勉強してたけど、彼に会って少しでも話がしたくて必死で勉強し直した。









≪俺が日本語わかるんだから必要ないじゃん!≫




そんな事言ってたのに、酔うと全く日本語なんて使ってくれなかったクセに。







A「…」







ユノ「Aさん?大丈夫ですか?」




A「あ…すいません。」





ユノ「乾杯…ってのはちょっとおかしいから… メリークリスマス!」




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設定タグ:東方神起 , ユノ , ジェジュン
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作者名:mari | 作成日時:2017年12月26日 0時

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