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『じゃあその質問で最後にして下さい。いい加減にしないと遅刻します』
イラついた心を隠すように、私はいつも通りの冷静な声でそう言った。
坂田君は何処か悲しい顔をしてから、こんなことを聞いてきた。
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「...............あの男は、誰や.....？」
『........あの男....とは？』
自分でも、その人のことは分かっている筈なのに、いつの間にか聞き返していた。
すると坂田君はより一層悲しい顔をして言った。
「あの男は.........あの男や！....花見の時の！！」
....どうして貴方が、そんな顔をするの。
そんな顔をしたいのは、此方の方だ。
『っ...貴方には、関係ありません。あの人も、私とはもう無縁な人です...っ』
「じゃあ何であの時！あんな嬉しそうな顔をしてあの男の元へ向かったんや！！」
『......！！』
私が....嬉しそうな顔.....？
「本当に無縁なら、その男の元に行かんやろ！！」
『貴方には関係ありませんと、先刻から言っている筈です。お話は以上ですか？なら、早く音楽プレーヤーを__』
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「............................ぷっ....あははっ！」
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『.............は？』
私が音楽プレーヤーをまた取り戻そうと手を伸ばした矢先、そんな声が聞こえた。
『なんで......笑って.....』
そんな疑問を、無意識に呟いてた。
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「あははっ.....ははっ.......いや〜、こんなに自分の秘密を隠し通す女初めて見たからさ。つい可笑しくて」
そう言って、また笑い出す坂田君。
道行く人達が坂田君のことを好奇な目で見ては通り過ぎて行っている。
対する私はただただ、その嘘偽りのない“純粋な笑顔”に、目を見張ることしか出来なかった。
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椿 - 話の途中途中に出てくる作者の呟きに爆笑してしまいますw 坂田さんと同じくらい場の空気を壊していきますねw 面白いです (2019年5月8日 22時) (
レス) id: d718df07c2 (このIDを非表示/違反報告)
なみ?(プロフ) - 華麗にフラグ回収！（69）（初コメがこんなのですいません） (2019年4月18日 7時) (レス) id: 5e2762a910 (このIDを非表示/違反報告)
朔平 - さき子さん» ヒロアカ良いっすよね〜(自己解釈)← (2019年2月10日 23時) (レス) id: 317b863832 (このIDを非表示/違反報告)
朔平 - ゆた@ラさん» 俺の場合、貴方と同じ馴れ馴れしい言葉をその人に掛けて良いのか分からなくて結局掛けずにそ〜っと見守ってたりしてます。でも作品を執筆する立場に立った今、少なくとも作者さんは応援されて嬉しいと思います。俺も実際嬉しいです。応援感謝致します！ (2019年2月10日 23時) (レス) id: 317b863832 (このIDを非表示/違反報告)
さき子(プロフ) - はうっ！ヒロアカｧｯ (2018年9月18日 23時) (レス) id: c3e28606dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔平 | 作成日時：2018年8月18日 14時
