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流れで昼食を共にする事となってしまった。
まぁ、それはいいんだけど……、
善逸「………………」
なんかめっちゃ見られてる。
無言で。
右向けないし食べにくいし、見られてる箇所に穴があきそう。
『………食べないの?』
善逸「食べてます」
器用か。
目だけを右に向ければ、頬杖をつきながら真顔でじっと此方を見つめていた。
食べてないじゃん。
『食べにくい……』
善逸「あーんします?」
『結構です……』
善逸「遠慮なさらず」
『遠慮します……』
誰か、誰かいないの。誰でもいいから助けて。
この空気に耐えられそうもないんだけど。
善逸「先輩ってさ、」
『はっ、はい……』
善逸「俺のこと、どう思ってんの?」
『………後輩?』
善逸「いやまぁ後輩だけど……」
呆れたように大きくため息をつく善逸。
善逸「………保健室でのこと、忘れたとは言わせませんよ」
『忘れた』
善逸「あ、そうですか。じゃあいいです」
少し怒ってしまったようで、むすっとしながら自分のご飯に手をつけ出した。
嘘だってことは分かってるんだろうけど。
先輩としてのプライドなのかな。
プライドって何だっけ。なんか美味しそう。
じゃがいもで出来たあれみたい。
あ、フライドポテト。
お腹空いたなぁ。
あ、食事中だった。
『怒んないで』
善逸「怒ってないです」
『不貞腐れないで』
善逸「不貞腐れてないです」
どうしたものか。
ほっぺた柔らかそう。
つついちゃえ。
善逸「…………何してるんですか」
『柔らかい』
善逸「────ッあ゙あああもう何なんですか!!!!!」
『やっぱり怒ってる』
善逸「そりゃ怒りますよ!!!!!忘れたとか言うしはぐらかすし馬鹿だし馬鹿だし馬鹿だし!!!!!」
『ここ食堂だよ』
善逸「そういうとこッ!!!!!!」
いやほんとに視線が集中してんだって。
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びっぐべいびー(プロフ) - 夕陽さん» 私も夕陽さん大好きです!!!!!おどおどさせます!!!!!有難うございます!!!! (2020年2月16日 22時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽(プロフ) - あああやっぱりびっぐべいびーさんの作品が好きです!オドオドする善逸がめちゃっ好き……。応援してます! (2020年2月16日 21時) (レス) id: 1027af9147 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐべいびー(プロフ) - SPADEさん» めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます! (2020年2月15日 23時) (レス) id: e79a92b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
SPADE(プロフ) - 好きです。めちゃくちゃタイプです。更新頑張ってください! (2020年2月15日 13時) (レス) id: eddc682581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:びっぐべいびー | 作成日時:2020年2月15日 10時