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どうしたらいいのか、なんて思っていれば、彼は私の頭をゆっくり撫でて、ごめんね、なんて。そんな、私が子供っぽくて、余裕が持てなかっただけなのに。

黙っていれば、脇の下に手を入れられて、彼の動作につられて起き上がれば、そのまま軽く持ち上げられて、彼の膝の上に。今度は向き合っていて。



「Aちゃんと同じ匂いになったよ?」

『ん、』

「機嫌直して」



そう言われて、そのまま先ほどと同じように、彼の首に腕を回して。ぎゅっと抱きつけば、同じシャンプーとボディソープの香り。抱きついて、顔を彼の肩に乗せたまま、ごめんね、なんて呟いて。



「なんで。俺が悪いでしょ」

『こんなことで嫉妬して』

「俺だったらもっと怒ってるよ」

『……心当たりある?、さっきの香水の人』



気になってたことを聞けば、まあ大体あの人かなあってのは、あるけどなんて言われて。その人きっと拳くんのこと好きだよって言ったら、そんなことないよって笑われた。

分かんないじゃん。匂いがつくくらい近くにいて、きっと今日いっぱいお話したんでしょ。女の人なんて、何考えてるか分かんないよ。



「彼氏いるって言ってた、その人」

『嘘かもしれないよ?』

「何で嘘つくの」

『気を引くためとか』

「ええー?」



そんなことある?なんて言う拳くんに、彼氏がいるって言っておいて、別れちゃったんですーってその後言ってくるかもしれないじゃん。

ああだめだ、その人がどんな人かも分からないのに、私の中でどんどん悪者になっていく。よくないな。



「ねえ、A」

『なに、』

「俺別に誰に好きって言われても、Aが好きだよ」

『……綺麗な女優さんでも?』

「Aがいちばん綺麗」

『っ、うそ、』

「ほんとに思ってるよ」



正面から抱きついてることによって、耳元で聞こえる彼の声に、ふざけているわけでもなくて、真剣に言ってくれてることが伝わって。

ああ、ほんとにずるいなって。だいすきだなって思ってしまうんだ。顔をあげて、彼と向き合えばへにゃって笑った顔を目があって。



『ばーかっ、今回だけ、許してあげます、』



そう言って、恥ずかしさとか全て隠してしまいたくて、自分から彼と唇を合わせて。






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今では君の気持ちが少し / ymmt→←▽



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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます!リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…! (2021年2月22日 2時) (レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか?出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エンスイ | 作成日時:2021年2月17日 12時

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