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Side kwmr




朝、目覚めれば彼女はまだ隣で寝ていた。自然と目覚めるまでゆっくり寝てたらいいよ、と思ってベットから抜ける。キッチンに立って、軽く何か食べようかと思って、コーヒーを淹れたり、ヨーグルトを出したりしていれば。



『……………拓哉?』

「あ、おはよう。」

『……ごめん、昨日運んでくれたよね』

「それは全然いいけど」



そういえば、彼女は僕の方までやってきて。腰に手を回して、ぎゅっとTシャツを掴む。やっぱりまだ少し元気ないな、と思って頭を撫でながら、昨日居てあげられなくてごめんなんて謝罪を。



『んーん、拓哉が辛い時私が居てあげられないこと、あったなあって思った』

「あー、そんなこと、あったっけ、?」

『あったよ、たぶん』

「そうかな、覚えてないや。A、シャワー浴びてきたら?」

『…………………聞かないの?』

「聞いて欲しいなら聞くよ」



昨日シャワーも浴びずにそのまま寝たんだろうと思って、部屋着に着替えるついでに、と促せば、目を伏せたまま、聞かれた。彼女が話したいなら聞くし、話したくなければ聞かなくていいと僕は思っていて。その通り伝えれば、とりあえずシャワー浴びてくるなんて。

しばらくしてシャワーから出てきた彼女は、ソファの前のラグに座って。とりあえずコーヒーだけ持って、マグカップを置いて、何か食べる?なんて聞けば、大丈夫、と返ってきた。

隣に座れば、彼女はそのまま俺の腕あたりに頭を預けてきて。ゆっくりと昨日あったことを話し出した。泣きそうな声をしながらも、涙までは流していないからきっと感情はだいぶ落ち着いたんだろう。内容は僕が予想していたものと大体一致していた。



『…………ありがと、拓哉』

「僕、何もできてないけどね」

『今一緒にいてくれるから』

「今日は1日ゆっくり休んでな」



そういえば頷いてカップに口付けて。僕の今日の仕事について聞いてくるから、リモートでするといえば、そっかなんて柔らかく微笑んでいた。

やっぱりご飯食べる、なんて言う彼女は少し気持ちは戻ってきたかもしれない。そうだよね、酷だとは思うけど、それくらい切り替えをすぐしないとね、なんて。

いつもの会話も挟みつつあった流れで昨日のことをひとつ。



「昨日僕帰ってきた時、テーブル見て心臓止まるかと思ったんだから」

『はは、ごめん』

「勝手に死なないでね」

『重いなあ、死なないよ』





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同じ香りに包まれて / fkr→←▽



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エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます!リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…! (2021年2月22日 2時) (レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか?出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エンスイ | 作成日時:2021年2月17日 12時

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