検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:101,759 hit

ツインテールに誘われて / fkr ページ15

.



Side fkr


最近では平日でも訪れることが珍しくなくなった彼女の部屋に今日も向かっていて。なんだかんだ、週の半分とまでいかないけれど、半同棲とは言ってもいいんじゃないか、くらいお互いの家を行き来している気がする。

自分の家の鍵と、彼女の家の鍵が両方ついたキーチェーンを見つめながら、毎回嬉しくなってしまう。彼女の家の方の鍵を差し込んで、リビングに入れば、キッチンからいい匂いがしていて。

あ、拳くんおかえり、なんて迎えられるその言葉に、少しくすぐったくて。ただいま、なんて返して、手を洗ってリビングに戻れば、先程は気にならなかったことが気になって、料理中の彼女に声をかける。



「2つに結んでるの珍しいね」

『あ、一応ツインテールの日だなあ、って…(笑)』



彼女の髪の長さはセミロングくらいで、普段は降ろしていることがほとんど。たまに、後ろでひとつに結んでいたりもするが、2つに結んでるのは初めてみた。ツインテールといっても、三つ編みをしていて、おさげみたいな感じだけれど。

もともと彼女は年齢の割に童顔だとは思うが、髪型のせいか今日は一段と幼くみえる気がする。2が並ぶ日って俺にとっては、猫の日のイメージの方が強いけど、ツインテールの日なんてのも確かにあるか。



『そんなに見られると恥ずかしいんですけど…』

「え?ごめんごめん。Aちゃんのその髪型初めて見たからさ?」

『待って、なんか急に恥ずかしくなってきた、取ろうかなやっぱり』

「え、だめ。せっかくだから、今日はそうしててよ、かわいいよ」



少し恥ずかしそうにして、結んでいる部分を取ろうとするから、それを止めて。この感じだと1年に1回してくれるか、しないかでしょ?そんなの、ちゃんと1日くらい見てたいじゃん。なんて気持ちは、声に出さないけど。

そんな会話をしながら、できたよ、なんて彼女が言うから、目の前のテーブルを少し片付けて、2人で、いただきます、なんて手を合わせて。





.

▽→←▽



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (63 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
297人がお気に入り
設定タグ:QK , QuizKnock
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

エンスイ(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます!リクエストは受け付けているのですが、今書いているメンバーでいただけたらと思っており、tmrさんは私自身も雰囲気等あまり理解できていない部分もあり難しいかもしれないです……。今後機会があれば書かせてください…! (2021年2月22日 2時) (レス) id: 275b77238f (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - はじめまして、いつも読ませていただいてます。リクエストなんですが、tmrさんを出来ますか?出来たらよろしくお願いします。これからも頑張って下さい。 (2021年2月20日 23時) (レス) id: 192c096d22 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:エンスイ | 作成日時:2021年2月17日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。