愛の"路"(夢主ちゃん)前編 ページ16
夢主ちゃんside.
鎖に繋がれてからどのぐらい時間が経ったのだろか。手首が掠れて酷く痛み、ただ現実を映していた。
「＿＿七種茨、只今戻りました！Aさん、気分はいかがです？」
ガチャッと何時間ぶりの音が響いたと思えば、わざとらしく嗤笑を浮かべた顔が嫌でも目に入った。
嗚呼、まただと、せめてもと無言で彼を鋭く睨む。
「＿＿あぁ、痛むのですか。今外してあげますから大人しくしてくださいね？」
.......そう"彼氏"なるものだった、彼の帰りを待たないことには何もできない。私の生死でさえも彼に管理されている異常な現実。
壁に縫いつけられた身体は蛇の毒に侵されたみたいに痺れていて、指一本も動かせない。
＿＿やがて。鎖から解放されたぼろぼろの疲れきった身体は、立つことさえもできずにもたれ掛かる。
.....嫌、いやなのに、触れてしまった温もりが心地良い。
「........っ...。ふふ、私をこんなにも求めてくれて嬉しい限りですねえ。」
クスクスと満足そうに微笑みながら私の首に顔をうずめれば、愛してますよとこぼす。その言葉はまるで呪縛のようだ。
.......両親は彼のことを強く信頼していた。無論、私もだったし彼に対して何も不満等あるはずもなく、毎日は幸福に満ちていたはずなのだ。
そう、何も。何もなかったのだ。幸せしかなかった。彼の奥底に秘められた本当の素顔まで探ろうとは思わなかった。
＿＿＿＿だからこそ、こんなにも簡単に絡め捕らえられたのだろう。
「........ちがう、からいい気にならないでっ...。」
｢＿＿あっはっは♪.......勿論、理解の上なので御安心を！｣
「あぁ、残念ですけど。自分、考えてたよりもAさんのこと愛してしまったようなので！.....このくらいは大目に見てくださると嬉しいですね。」
そう言うと細い指に顎を持ち上げられて、顔を寄せられた。それも、今にも触れそうなぐらいには、
「＿＿＿いや、やめて...っ」
「嫌？Aさんは嘘憑きですねぇ。いつもあんなに嬉しそうな顔、しているじゃないですか？」
それでも濁らない、あの頃と変わらない透き通った瞳が......私を惹き付けて離さない。
「それにこれだけではとても、物足りないでしょう？」
そして、耳に唇をよせてきては、心に毒を染み込ませるようにそっと囁いた。
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さも(プロフ) - 純さん» 純さんこんばんは！わざわざ見ていただきありがとうございますm(_ _)mお手数お掛けしますがどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年3月13日 19時) (
レス) id: 449220bc32 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 作者からみました。OKです。ゆっくり更新で構わないので、よろしくお願いいたします (2020年3月13日 17時) (レス) id: 8d45cf93a3 (このIDを非表示/違反報告)
さも(プロフ) - みっきーさん» みっきーさんはじめまして、リクエストいただき本当にありがとうございます！凛月くん了解致しました！依存度までの記載までありがとうございます。ぜひ書かせていただけたらと思います完成までお待ちいただけましたら幸いです。 (2020年3月12日 21時) (レス) id: 449220bc32 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - すいません…リクエストよろしいでしょうか？朔間凛月くんとで共依存の関係で書いていただけないでしょうか…？度合いとしては学校でも常時密着していて本人達はそれを全く変に思わないレベルの依存度が好きです…！！ (2020年3月12日 1時) (レス) id: bd5bbfc6ff (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - はい！もうほんとたくさんあってすみません、、、楽しみにまってますね！！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: 8d45cf93a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さも | 作成日時：2019年1月27日 9時
