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「先日も告げましたが、私達はidolとproducerです。そのような関係で付き合うというのはどうなのでしょう？」
「アイドルもプロデューサーも関係ないよ、必要なのは貴方が朱桜司であること。アイドルでも何でもない司くんが」
お姉さまは何もわかっていません。芸能人の厳しさが。
私もあまり言えやしないけれど、社交場に出ていたからなんとなくはわかります。
「しかし、それは単なる言い訳に過ぎません。それに加え、本格的なidolやproducerの道へと歩むのでしたらそのような関係では
Media等に出るのならば、いつかはきっとバレてしまう。私はそんなriskを負いたくはありません。
キッパリと言うと、お姉さまは諦めたのか言うことをやめました。
目にはうっすらと涙が溜まっているかのようにも見えますが、ここで慰めてしまうと諦めないのではないかと疑ってしまい、結局の所何も言わずしまいでした。
すると「司くんのばか、わからず屋！」と叫んでお姉さまはどこかに走っていかれました。
馬鹿でもわからず屋でもいいんです、お姉さまがそれで諦めてくれるのなら私が少し厳しく言った甲斐があります。
「
Mediaやriskを恐れ、諦めてほしいと言ってしまった自分が未熟者です。
でもこれで合っていたんだと思います。
誰もいなくなったこの場所で、小さな声で呟きました。
NEXT▷彩羽藍花
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作者名：enst青春合作 x他9人 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年5月20日 21時
