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12/裏門前にて。 ページ12

◆◇◆

 ――翌日。日が昇り始めた早朝、こんな時間に起きているとすれば、いつも忙しそうなあの人や、早起きのあの人や。
私はエーミール様と連れだって、城の裏門を出たところに居た。二人とも、開発部専用の白衣を羽織っている。

『申し訳ありません、わざわざ送って頂いて……』

「いえいえ、この方が自然ですしね」

 エーミール様は人の良さそうな笑顔で言う。

「街に下りるのは、初めてなんでしょう?」

『えぇ。なので、柄にもなく浮足立ってしまって』

 その証拠に私は、実家から持ってきていた数少ない洋服のうち、お気に入りのワンピースを引っ張り出し。
髪型も変えて、最近慣れてきた化粧も薄く施し。ツバの大きめな麦わら帽子を小脇に抱えていた。

「そうみたいですね。今日はなんだか、一段と女の子らしい」

『……エーミール様、からかいなら』

「――からかいではありませんよ。……仕方ないこととはいえ、君には窮屈な思いをさせて申し訳――」

『エーミール様』

 彼の言葉を遮って、名前を呼ぶ。
エーミール様は少し驚いたようにこちらを見下ろした。

『謝って頂くようなことは、何もされておりませんよ』

 はっきりとそう言い切った私に、彼は、ふは、と息を洩らした。

*

13/白衣は脱いで、→←11/意地悪を、



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江之子(えのこ)(プロフ) - wlthzさん» コメント、ご意見ありがとうございます。一言についてですが、このスタンスをとれるのも紙媒体の小説にはないサイトの魅力だと考えていますし、これを気に入ってくださる方も居るので、今後は思いついたときに挿入するスタイルに変更しようと思います。 (2017年7月24日 22時) (レス) id: 7dbb78881f (このIDを非表示/違反報告)
wlthz(プロフ) - コメント失礼します。1話終わるごとに挿入される一言で興が削がれます。物語自体は面白く読ませて頂いているので、そこだけが少し不満です。 (2017年7月24日 19時) (レス) id: 45eb196b6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:江之子(えのこ) | 作成日時:2017年5月9日 0時

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