＊ ページ22
*
ab
「じゃあ、次は来月ね。辛くなったらそれより早く来てもいいから。」
ab「うん、、」
薬局で薬をもらって来た道を帰る。
でも、なんか帰りたくなくてぶらぶらと寄り道。
公園のブランコでゆらゆら揺れてみたり、
ちょっと遠回りの道を通ってみたり。
dt『阿部まだ病院かかりそう？遅くなりそうなら、翔太が迎えに行くって。』
そんな舘さんからのメッセージが届くまで、
ただ無心に宛もなく街中を彷徨ってた。
ab「ただいま、、」
家に変えればドタバタとみんなが出てきて、
心配したんだよ、無事に帰ってきてくれてよかった。
と泣きそうになりながら口を揃えて言ってくる。
その瞬間を見て、俺の中で何かが吹っ切れた気がした。
ab「あの、、話がある、、」
みんなと向かい合って座って、
まずは遅く帰ってきたことに対する謝罪。
そして、、
ab「みんなには話しておきたくて、、嫌われたとしてもいいから、、」
先に伝えてから洋服の袖を捲り、
真っ白の包帯を外し傷をさらけ出す。
ab「癖なのかな、、今でもたまにやっちゃう、、の、、」
伝えた途端、無言の時間が俺たちを包む。
中々声を誰も出さないから、嫌われたと思う。
新しい家、、探さないと、、
そう思い、俺が口を開こうとすると、先に佐久間が口を開いた。
sk「あ、、あのね、、正直に言うと俺たち気づいてた、、」
ab「え、、」
fk「うん、気づいてたんだ。でも、阿部ちゃんにとって、これが落ち着く方法なら、無理に止めない方がいいかと思って。」
nb「別に俺たちは気持ち悪いとか、そんなことは思わない。でも、、少し悲しいかな、、」
そう、、だよね、、こんなことしてるんだから、、
iw「自分を傷つけてしまったことももちろん悲しいけど、頼れない環境を作った俺たちも悪いからさ。」
お互い様だよ。なんて笑い空気が柔らかくなった。
ああ、俺何1人でずっと悩んでたんだろう、、
dt「辛くなったら誰か一人にでもいいから話して欲しい、別に小さなSOSを出すだけでもいい。」
fk「絶対にそれは受け取るし、阿部ちゃんの辛さを俺たちにも分けて欲しい。」
iw「俺たちとの約束、な？」
5人が差し出してきた小指に俺の小指も絡めて指切りげんまん。
sk「よし、くらいお話終わり！阿部ちゃん、ぎゅーしよ！」
大きく広げられた佐久間の腕の中にぽすんと収まれば、
力強く、優しく、温かく、ぎゅっと抱きしめてくれた。
今まで固く閉ざしていた心が少しづつ解けていく。
#思い出を胸に歩き出すよ。→←#君がこの胸にくれたぬくもり。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪花(プロフ) - 合ってるかな？って思っても開かなくて。 (10月1日 16時) (
レス) id: 1656283d02 (このIDを非表示/違反報告)
えのきたけ(プロフ) - 雪花さん» 開けますが、何か問題が発生しておりますでしょうか？ (10月1日 14時) (レス) id: 1afea4884b (このIDを非表示/違反報告)
雪花(プロフ) - 白衣の彼は、保健室の守り神。あれパスワード開けるんですか？ (10月1日 13時) (レス) id: 1656283d02 (このIDを非表示/違反報告)
なぎしゅう(プロフ) - はじめまして。作品読ませていただいてて、ベッターへの登録がうまくいかずだったので、こちらも残して、更新もしていただける意向とのことで、とても有難いです。主様の現状お忙しいのは理解致しました。ずっと待てますので今後ともよろしくお願い致します。 (9月22日 12時) (レス) @page35 id: 523c246767 (このIDを非表示/違反報告)
月乃(プロフ) - えのきたけさん» 承知致しました。ベッターの基準が開放されるまで待たなければならないということですね！ 色々と聞いてしまいすみませんでした！回答ありがとうございます！ (9月14日 14時) (レス) id: 7cc8c83ca9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えのきたけ
| 作成日時：2022年6月26日 19時
