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*

ab

1度、俺は死を選ぼうとした。

親の眠った時間に、2階のベランダから飛び降りようとした。

怖くなんてなかった。

いつもはうるさいくらいの騒音も電気の明かりも、

どれも俺の心を踊らせる材料だった。

ベランダの柵に足をかけて空を仰ぐ。

風が心地よかった、ひんやりと冷たくて。

そろそろ終わりにしよう。

そう思った途端、久しぶりの温もりに包まれた。

ab「おと、、、さん、、おかあ、、さん、、」

寝ていたはずのお父さんとお母さんが、

泣きながら俺の事を抱きしめていた。

「亮平、 少し頑張りすぎたのね。」

「大丈夫、その努力はお父さんたちはちゃんと見てるから。」

冷えきった心に温もりが戻ってくるように、

消えかかっていた人間味が戻ってきた気がした。

でも、余計人間なんて信用できなくなった。

1度崩れたものを再建するのは難しい。

「話を聞いた感じ、うつの傾向があると思います。」

その次の日に病院に連れていかれた、精神科に。

魂が抜け落ちた人形みたいな俺を見て、

先生は入院することを進めてきた。

最初は自分の手でご飯を食べることも出来なくて、

ただ生かされてるだけの魂の抜けた生き物。

それでも、勉強だけは辞められなかった。

勉強してないと俺じゃなくなる気がした。

そんな勉強だけしかしない俺に、

先生は優しく声をかけてきた。

「亮平くんは勉強が好きなの?」

ab「あ、、はい、、」

「なんの教科が一番好き?」

ab「数学とか理科、、」

「そうなんだ、それって理由はあるのかな?」

理由、、俺が数学、理科が好きな理由、、、

ab「方程式は必ず、、ひとつの答えに辿り着くから。」

国語は人によって感じ方が違うから答えはいくつも存在する、

英語も同じ意味の単語は存在するからパターンはいくつかある。

どんな人が解いても、解き方が少し違っても、

正解はたったひとつしかなくてそれを導くのが好きだった。

どんなに違うレールの上を歩いても、

必ず辿り着くのは同じ駅だったから。

間違えた時は別のレールを歩けばいい、

また新しい駅に辿り着けるから。

「そっか、じゃあ亮平くんは、幸せの方程式と出会えるといいことがあるよ。」

ab「幸せの、、方程式、、」

「先生からはその方程式を教えることは出来ないな、亮平くん自身の手で見つけださなきゃ。」

そんなもの本当に存在するんだろか、、

存在したとしても俺は導くことができる?

分からない、俺にとって難解な方程式だった。

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淘蒼toa(プロフ) - 不器用ながらも翔太くんなりの愛で溢れている渡辺翔太、、、たまらん。笑 お忙しいとは思いますが、投稿頑張ってください、応援してます! (7月3日 21時) (レス) @page9 id: 1316baeae3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えのきたけ | 作成日時:2022年6月26日 19時

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