【花より男子】花沢類の幼馴染(男主) (完)

逆鱗 ページ28

司「類と牧野が非常階段で会ってるの、知ってたか？」


いつも通りだった。
司がこんなことを言いだすまでは、


総「へ？そーなの？妙な取り合わせだな」


美「アレじゃねーの。こないだ類とナミが牧野を助けたから」


司「ちがう、かなり前からだ」


「類、今非常階段にいるんだ。俺も後でいこーっと。

あ、司。よくさ俺と類と牧野の3人で話したりしてたよ？」


別にわざわざ報告することじゃないだろ？


「牧野さんて花沢さんのこと好きなんですよ」


おいおい、おまえらどこから出て来たんだよ。


「毎日、ああやってあの非常階段に会いに行ってるんです」


「俺も一緒にいるけどな」


総「ひょーーー、マジ？」


おい煽るな


「そうなんですよォー。凄いんですよお熱あげちゃって」


「この間の熱海も私達ビデオ撮っちゃったんですよ、ほら見てください」


そう言って、司にビデオカメラを渡す女。


「プライバシーのクソもねーな」







類『めんどくせーな女って。したたかで自分のことしか考えてなくて』


『でもっ』サザッ


牧『嫌わないで』『嫌わないで…』


そこには類と牧野。
顔を赤くして涙をこぼす牧野と類が写っていた。


ああ、あん時の。
何話してたか知んないけど。


「私達、花沢さんと道明寺さんを二股かけてるあのしたたかさが許せないんです」


「ほんとにびっくりしちゃったわぁーーー」


…お前らにびっくりだっての。


「道明寺さんに無理やりキスしておきながら、花沢さんと」


ガッシャーーーーンッ




司がビデオカメラを思いっきり地面に叩きつけた。

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