【花より男子】花沢類の幼馴染 12(男主)

【番外編】幼少期編　1 ページ19

キャンキャン！


「なんだこの汚い犬は」


「早く捨ててきなさい」


あぁ、しまった。
目を離さなければよかった。
まさかこの時間に親父が帰ってくるなんて。


「は、はなして！はなしてよ！！
僕が拾ったんだ！僕の犬だよ！！」


「またお前は……、遠山。
お前には失望した。
明日から来なくていい」


「………はい。申し訳ありません。旦那様」


「いやだ！！その犬も遠山も僕の大事なっ」


バチンッッ
頬に熱がはしった。


「お前は何度言ったらッ」


「はなして！！はなしてよー！！
遠山！！ポチッ………嫌だーーーーー！！！」


あぁ、まただ。また僕のせいだ……
ボクがめをはなしたから




―――――――――――




「ほら、ご挨拶しなさい」


類「は、はじめまして…」


「はじめまして！一緒に遊ぶ？」


類「うん！」


第一印象はかわいいだった。
男に対して思うことじゃないかもしれないけど、本当に可愛かったんだ。
だってさっきの笑顔見たでしょ？

あんなほわほわ笑われたら誰だってノックアウトされちゃうと思う。
周りにお星様がキラキラって光ってたもん。
お肌の色もすっごく白くて、よく転ぶしすぐバテる。


だから、基本的に室内で遊んでいた。


僕のお気に入りのふわふわのぬいぐるみを類はとても気に入ってくれた。
だから特別にいつも貸してあげる。


類が来るときはそわそわしてしまって、お気に入りのぬいぐるみをぎゅっと持って待っている。

類が来たらそれを持って一番に類に貸してあげるんだ。


ふわふわのぬいぐるみを持ってる僕を見つけると、類は両手を広げて僕とぬいぐるみをぎゅってしてくれる。


そのまま類にぬいぐるみを渡すと、
それを両手で抱きながら、僕の後ろをついてくる類。



そんな類が僕は可愛くてしょうがなくって、１人っ子だったし同い年だけど類を弟のように可愛がった。

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