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「君にはとても感謝している。
あの類があんなに何かに夢中になることなんてないと思ってたから。
何かの為に頑張ってることなんて…。

昔から体が弱かったから、好きなことは何でもさせてやりたくてね」


親バカよね。とクスクス笑うおばさんを横におじさんは続ける。


「でも類は何も望まなかった。
何が欲しいか聞いても、何も言わない。
欲しいものもない。
けどね、Aくんと出会ってから沢山楽しそうにお喋りするようになって、笑うようになって、今の類がいるんだ。

ずっと言いたいと思ってた。
けど、こんなにも月日が経ってしまったね。

君のお父さんには謝罪をしにいったよ」


「え!?!?」


「しかも、大切なご子息をくださいって言っちゃったのよ。この人」


恥ずかしそうにハハッと笑うおじさん。
いやいや、笑い事じゃないって!
俺の親父にそんなこと言ったら…、


「そしたら君のお父さんも…、謝って来てね。息子を宜しくお願いしますって」


「……え?親父が…ですか?」


なんで、そんな、嘘…だろ?
あんな反対してたじゃないか。


「類も頑張ってたんだよ。
家の手伝いまでするようになって。
実家に帰ってくるような子じゃないし、むしろ嫌いだと思ってたんだけどね。

『大切な人を守りたいから』って」


「それなのにこんな事になるなんて…ね、」


類が家に帰ってた?
そんなこと…一度も、。
それほど俺らの将来を真剣に考えてたなんて。
親にも俺らの関係を話してたなんて。


「Aくん。類を諦めないで欲しいんだ。
きっと、きっと……類はAくんのことを思い出す。だから、それまではッ」


「ちょっと…‼頭をあげてください‼
俺、類のことすげえ好きです。
今でも、そしてきっとこれからも。
でも…、今の俺は類に必要とされてないから。
類が思い出したら、俺をまだ必要としてくれるのなら、俺は類の胸に飛び込んでいきますよ。

俺、本当に類と出会えて良かったです。
こんなにも温かい家族がいるんだなって。
俺を息子のように小さい頃から愛してくださってありがとうございました。
…親父から何も連絡ないから勘当されたかと思ってたけど、カードも止められてないし、家だって引き払われないからおかしいなって思ってたんです。

………本当に感謝してもしきれません。
俺たちの仲は決して許されることはないと思ってました。
でも、こんなにも温かく包み込んでくれるんですね」


俺は今の気持ちを正直に話した。

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悠人(プロフ) - レイナ丸さん» ありがとうございますTT なんて最高級な褒め言葉なんだ!! (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - クロりんごさん» 全く同意です(・・;) (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - みかんちゃんさん» コソッ(・Д・)ノ[続編] (2019年7月3日 0時) (レス) id: 64b118ada9 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 海ちゃん、きみは全読者を敵に回した。そして作者様貴方もこんな素敵な作品を作るだなんて罪な人!更新楽しみです!カバディしながら待ちますね!! (2019年7月2日 15時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - やっぱ海ちゃん性悪だなぁ……ひええええ (2019年7月2日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠人 | 作成日時:2019年5月5日 20時

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