【花より男子】花沢類の幼馴染 8 (男主)

バレる ページ21

「なっ…ぁ…な、んで…」


なんでそれを。


「はぁ…。本当なんだな…」


親父はため息をはき眉間にしわを寄せたまま、隣の男に視線を向けた。そいつは1つの封筒を親父に渡す。


親父は中のものを乱暴に俺に投げつけた。


ヒラヒラと落ちてゆく紙や写真。
そこには俺と類が写っていた。


写真はどれも隠し撮り。
俺と類がキスをしていたり、手を繋いだり…。


「自由にさせるすぎたと言っただろ。
まさか…こんな…、A商事の跡取りが男色だったなんて知られたらどうするつもりだっ！この、恥さらしがッ！！！」


「……っ」


「まさか恋愛の真似事までしていたとはな…、花沢物産も落ちぶれたものだな」


「類を悪く言うなッ！！」


「こっちがタラし込んだのだと言われても困るからな。
向こうにはまだバレてないようだから、お見合いまで外出禁止だ。ケータイも没収した。
もちろん、あいつらにはこれから一生会わせん。学園にも退学届を出しておこう」


「…ッふざけんな！！！」


パシッ
俺の振り上げた拳はSPによって掴まれる。
ピクリともうごかない。


親父は面汚しめと言い残し、出て行った。
無情にも閉じられた扉。


何度も扉を叩いても、動くことも開かれることもなかった。

呆然→←誘拐

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す