好きなように、好きなことを ページ8
「そっか」
そう、淡々と述べる縁下くん。
こうも簡単に諦められちゃ、少しだけ寂しいなぁ。なんて、わがままな考え。「でもさ」そう、言葉を続けると私の頭をふわふわと撫でた。状況が読み取れなくて目が泳ぐ。
「和澄が好きなこと、やればいいと思うな。好きなように、好きなことを。」
その言葉と同時に縁下くんは男子生徒をちらりと見る。彼らは気づいていないようだが、それよりも『縁下くんも噂の事を知ってるんだな』なんて、今更当たり前にも近いことにショックを受ける自分がいるのだ。
優しすぎて、どうしよう。
そんなよくわかんないことを考えて、彼に背を向ける。だって、泣きそうだったから。泣いてしまいそうだったから。
私がしたいこと。
やりたいこと。
今は、わからないけど。でもあのこえを聞く前、確かに私はこの誘いを受けようとして椴だ。
背を向けたまま言葉を紡ぐ
「…やる」
「うん、そっか。」
「…あり、がと。」
「なにもしてないよ。」
「でも、ありがと。」
「うん。」
静かに泣く私に、動揺するクラスメイトもいただろうな。
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桜餅(プロフ) - 素敵な作品でした、縁下くん罪な男ですね。 (2021年4月5日 17時) (レス) id: 7911da50c3 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - 縁の下くん私も好きです!更新頑張ってください! (2019年11月9日 16時) (レス) id: 3635743cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コンタクトるり江 | 作成日時:2019年10月28日 21時