いつまでも隣の縁下くん ページ33
「もう、なってるよ。」
そう笑った縁下くんは、すべて見透かしたようで。私がぐちゃぐちゃ悩んでいたのも、わかっていたのだろうか。
下校時刻のチャイムと共に歩き出す縁下くんの後ろについて歩いて。温もりがほしくて後ろから彼の手を掴むと、驚きつつ握り返してくれる。
少し歩調を早め、隣に並ぶと縁下くんは歩く速度を緩める。このちょっとした気遣いが嬉しくて、頬が緩む。
秋になり始めが早く、私もカーディガンを着ている。縁下くんも揃いの色を着ていてなぜかペアルックしてるような気になり嬉しくも、気恥ずかしくなった。
冬になったら私はブレザーを着て、縁下くんは学ランを身に纏う。
マフラーをつけ、二人並んで歩く。東北は寒いからきっと雪が降る。それを二人で眺めよう。
年の変わりには電話がしたいな。
彼の『明けましておめでとう』を一番に聞きたいの。我が儘ですか？
そしたらきっと春が来て桜を眺める。
薄着で二人、花粉がきついねとかそんな話をする。
そしたら、また私達の出会った夏が来る。
席が変わっても、クラスが変わっても、学校が変わっても。ずっと私の隣に貴方がいる未来を想像している。
ずっとなんて不確定なこと言えないけど、今この瞬間隣の縁下くん_ｱﾅﾀ_が大好きです。
_隣の縁下くん fin_
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桜餅(プロフ) - 素敵な作品でした、縁下くん罪な男ですね。 (2021年4月5日 17時) (
レス) id: 7911da50c3 (このIDを非表示/違反報告)
朱音 - 縁の下くん私も好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月9日 16時) (レス) id: 3635743cb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コンタクトるり江 | 作成日時：2019年10月28日 21時
