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Aが倒れてから
一週間が経った


Aの顔には夥しい写経の文字
腹には殴られたような・・・


いや、何かにえぐられたような跡



なにが起こったのか分からなった



「おい、家永
Aの容態はどうだ」


「またですか・・・
何度も言っている通り健康上安定はしていますが
起きる気配がありません

Aちゃんの精神の問題でしょう」



毎日毎日様子を聞いてくる尾形に
家永はため息をつく



「Aちゃんを運んだのは貴方だと聞きましたけど・・・
なんであんな体になったのか、分らないんですか?」


「・・・分かったら苦労しねぇ」


「まったく役に立ちませんね」


「・・・・」




家永はAの身体を治療したさい
体につけられた無数の傷を見て案じていたのである



「Aちゃんは何歳なのですか?」

とインカラマッ



「さぁ・・・アシリパちゃんは知っていますか?」


「いや、聞いたことがない
多分だが20歳ぐらいじゃないか?」



インカラマッの問いに
その場にいた一同は頭をひねる



実のところ、Aの歳を知っているのは
誰一人としていなかったのである


大人っぽいからと25ぐらいだと杉元は言うが
インカラマッやアシリパたちは20ぐらいだという

キロランケや土方たちは18ではないかという始末である



「だとしても、、、」



家永は優しくAの顔を撫でる



(そんな若い歳で、女の子の体に・・・
こんなにも傷があるなんて)



静かに眠るAの顔は
まだ19という歳にしては幼く見えた

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ミンミンゼミ(プロフ) - 山猫さん» コメントありがとうございます。体調は徐々に良くなってきましたがワクチンやらなにやら打つためまた悪くなりそうです・・・(笑) 面白いと言ってくれてとても嬉しいです(^▽^)これからも更新していきますのでよろしくお願いしますm(_ _"m) (2021年7月30日 17時) (レス) id: d4b6eee348 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - とても面白いです、ゆっくりで良いので体調に気をつけながら書いてください。更新楽しみにしてます! (2021年7月26日 22時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2021年4月22日 8時

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