慧眼と金塊

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(不死身の杉本？？)


隣の部屋では誰かが争っているのか
ドッタンバッタンと音がする



「おい！殺すなと言われているだろう！」


バタバタと他の兵士も来たようだ


「バラバラに刻んで
豚の餌に混ぜてやる」


なんて、物騒な声も聞こえてくる
何がどうなってるんだ




(くそ、壁にもう少し近かったら・・)


どうにかして椅子ごと移動しようとしたとき
外からｶﾀﾝｯと小さな物音がした



「！！
誰かいるのか！」



外に誰か、気配がする
ならばチャンスだ


「頼む！そこにいるのなら聞いてくれ！
私は第七師団の人間じゃない！
助けてはくれないか！？」


騒ぎを立てている今ならと
叫んでみるものの応答はない
気のせい、だったのだろうか



というか助けを求めても
窓には鉄格子があるし、無理か




その後、事態は収束したのか
辺りは静かになった




と、思いきや
今度は馬の泣き声が遠くから聞こえ
隣の取調室からまた争う音が聞こえ始めた


しかも今度は鶴見の叫び声も聞こえる



「街で一番の病院へ連れて行け！！
医者の頭に銃を突きつけてでも
叩き起こして治療させるんだ！」



不死身の杉本、やられたのか？


ｶﾞﾁｬﾘと扉が開く
鶴見だ



「ふむ、大人しくしているようだな」

「・・・」


鶴見を睨みつけると
嬉しそうに笑い

「見張っておけ」


と兵を一人残して行ってしまった



(逃げるのなら今が好機だ
でもどうやって？
手は椅子に縛られてるし相手は銃を持ってる)

どうする、


(もうこんな所にいるのは御免だ
力尽くで・・)


そう思った時だった



バンッと扉が開き

坊主が入ってきた

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