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「…あー、言うなら今か。」
最後のデザート、和食のコースなんて久々だからデザートってあった?くらいの気持ちでいたけど、目の前にはしっかりと水菓子が置かれている。結構お腹いっぱいになっちゃって、置かれてからちょっと経っているがつつこうかと思ったところ。
「…今日の服、」
「あ」
「…うわ、改まって言うことじゃねぇな。」
「…言わないんです?」
「俺今、結構恥ずかしいんだけど」に対して「そこまで言うなら最後まで言ってくださいよ」と笑う。
「…似合ってます。」
「え、ありがとうございます…?敬語?」
「…やば、顔熱」
珍しい姿におかしくなって笑ってしまう。多分お酒が回ってるのもあるのだろう。あんまり強くないのに日本酒飲んでるから、きっとそれ。
「っはは!…そりゃ、榎木さんと二人だし、せっかくこうやってご飯の場所用意してもらってるから。」
「……ずるい…」
そんなずるいと思われること言った?と疑問に思うと、軽く机に突っ伏してからモゴモゴと喋り出す。
「俺こんな酔ってるし、恥ずかしいのに、節菜めっちゃ余裕あるし、そんなこと言うじゃん。」
「好きだ〜」と声を漏らす姿に少しの苦笑い。
…これ相当酔ってる、このまま外に出せないな。
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作者名:東城つばさ | 作成日時:2021年7月24日 0時