検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:30,823 hit

209 ページ20

「おはようございます」


次に同じスタジオへ向かうと、既に絡まれている榎木さんと雄馬くん、奥でほんのりと苦笑いを浮かべる杉田さんや他の役者さん。私のすぐあとに来たあやねるさんが「おはようございま…………す」とその光景に段々と顔が曇っていくのがちょっと面白かった。

現場入りから元気だなぁ、なんて呑気に台本を手に取ろうとすると「塩月さんですよね?」と声をかけられる。

「…?」

「俺!会えるのずっと楽しみにしてたんです!」

中堅事務所の新人くんらしい。あやねるさんにも挨拶すると、男性陣に話しかけていた新人ちゃんと2人でキャッキャと騒ぎ出した。

「…節菜ちゃん」

「…あやねるさん、あの子たちって芝居についてどう思ってるんですかね」

「え?」

「んー、気になるなぁ。」なんて言葉が零れる。取りかけていた台本を持って誰よりも先にブースへ向かった。

「…はー。なるほど?」

一部始終を見ていた杉田さんにそう呟かれてるとは全く思っていなかったが。

210→←208



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
164人がお気に入り
設定タグ:声優 , 榎木淳弥
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:東城つばさ | 作成日時:2021年7月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。