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「おはようございます」
次に同じスタジオへ向かうと、既に絡まれている榎木さんと雄馬くん、奥でほんのりと苦笑いを浮かべる杉田さんや他の役者さん。私のすぐあとに来たあやねるさんが「おはようございま…………す」とその光景に段々と顔が曇っていくのがちょっと面白かった。
現場入りから元気だなぁ、なんて呑気に台本を手に取ろうとすると「塩月さんですよね?」と声をかけられる。
「…?」
「俺!会えるのずっと楽しみにしてたんです!」
中堅事務所の新人くんらしい。あやねるさんにも挨拶すると、男性陣に話しかけていた新人ちゃんと2人でキャッキャと騒ぎ出した。
「…節菜ちゃん」
「…あやねるさん、あの子たちって芝居についてどう思ってるんですかね」
「え?」
「んー、気になるなぁ。」なんて言葉が零れる。取りかけていた台本を持って誰よりも先にブースへ向かった。
「…はー。なるほど?」
一部始終を見ていた杉田さんにそう呟かれてるとは全く思っていなかったが。
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作者名:東城つばさ | 作成日時:2021年7月24日 0時