キミとぼく (ページ46)

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名前のない毒1 ページ46

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｢ねぇ｣
｢ん？｣
｢この世で1番恐ろしい毒って何か知ってる？｣
｢なに？｣
｢名前のない毒なんだって｣

───

｢...っ、ぁん！...はぁ...あぁっ！...しょぉ｣

｢......はぁっ...きもちい？｣

｢っ...、きもちぃ.....｣

何度も何度も打ち付けられる欲情

余すことなくその全てを受け止める

カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ます。

眠りについたのは明け方やったから、もう昼過ぎかな。
隣を見ると、美しすぎるほどに整った顔。そこにはさっきまでの喰い尽くされそうな鋭さはなく、穢れを知らなさそうな幼さがあった。

毎日この寝顔を眺めてるけど、
その度に想う。
可愛いと愛おしい。

きっと俺は一生飽きることがないんやろなぁ。

サラサラなその髪を梳していると、ゆっくりと開く大きな瞳。

｢おはよぅ｣

｢......ん、はよ...｣

寝起きのせいでいつもより掠れている声。
再び閉じられた目。

｢...れ...ん......｣

目を開くことなく、俺の名前を呼びながらぎゅっと抱き寄せられる。

まだ夢と現実の狭間におるくせに、しっかりと俺を包み込む逞しい腕。
互いに絡み合う足。
距離が縮まったことにより、一層強くなった香り。
密着する肌から伝わる温もり。

君のすべてに夢中になる。
周りのことなんか気にならないくらいに。

アイドル
同じグループ
男同士

そんな世間の偏見なんか気にならないくらい、俺はすでに君の虜なんだ。

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