キミとぼく (ページ33)

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今さらですが、帝劇のお話です。

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｢今日はありがとうございます！やっと紫耀くんとサシ飯来れた～｣

｢ふふ、そんなに喜ぶか？笑｣

｢俺の夢だったんですから！｣

俺の事を慕ってくれている浮所にしつこく飯に行きたいと言われていたがなかなか予定が合わず、舞台のリハ終わり、ようやく2人で飯に来た。後輩と2人で飯なんて初めてで少し緊張しているが、浮所の幸せそうな顔を見ると、後輩を連れて来るのも悪くないなと思う。

しばらく仕事の話や学校の話などをしてお互いにだいぶ箸が進んできた頃、急に尋ねられた。

｢そういえば紫耀くんって、彼女とかいないんですか？｣

ドキッとした。

なんて答えよう...

でも、本当の事なんて言えないから...

｢いるわけないじゃん！｣

彼女ではないし...
自分にそう言い聞かせた。

でも...

｢じゃあ！好きな人とかいるんですか？｣

どうしよう...
後輩に嘘つくわけにもいかないしなぁ

｢お前は？好きな人いないの？高校生なんだし、それなりの恋愛してんじゃないの？｣

よし！我ながら上手く回避した！

なんて、1人で自惚れていたんだ.....

｢うーん、好きな人いるっちゃいるんですけど...｣

｢けど？｣

少し落ち込んだ顔をした後輩が気になり、その続きの言葉を促してみた。

｢その人、廉くんの事が好きみたいで...｣

えっ......

｢廉くんと付き合いたいってずっと言ってるんですよ。好きな人の恋、諦めさせる訳にはいかないじゃないですか？だから、どうしたらいいんだろうってずっと悩んでるんですよ。｣

廉と...付き合う...？

俺と廉が付き合ってることは誰にも言ってない。
だから、そんな人が現れてもおかしくないんだけど...

なんか.....

嫌な予感がする.....

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