キミとぼく (ページ19)

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君の存在6 ページ19

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kaito side

君のことならなんだって分かるよ
だって、ずっと隣で見てきたんだから

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楽屋の前で立ち尽くす君の表情。

何かあったんだなって事くらいすぐに分かった。

何か悩んでるなら話してほしい。
もっと俺のこと頼ってほしい。

好きな人の苦しむ顔なんて見たくないから。

でもね

分かっちゃったんだ。

君が何に悩んでるのか。

あの人のことでしょ？

撮影終わり、楽屋までの廊下に貼っていたポスター。
メンバーが出演する映画がもうすぐ公開だと分かり、忙しいスケジュールの中頑張って撮影していたことを思い出すと、なんだか嬉しくなった。だから、その映画のことを言った。

紫耀、映画おめでとう！

という思いを込めて。

まさか君がそんな顔をするなんて思いもせずに。

───

廉と来たのは少しカジュアルなお店。
案内された個室に入り、向かい合って座る。

｢廉がこんな店チョイスするなんて珍しいね！｣

｢まぁ、海人やし。｣

｢もぉ～、年下扱いしないで！｣

俺が拗ねたようにすると、がははっ、と口を大きく開けて笑ってくれる。

さっきまでの悲しげな表情がなくなったことに、安心と優越感を感じた。

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