230話です ページ7
「また明日学校で！レポート楽しみにしてます！」
と片手を振り笑顔でツナの部屋を去っていく獄寺さん。間を置かずによっ！ほっ！とっ！などの掛け声とぴょんぴょんという跳び降りる音が聞こえてきた。
もしや彼、あの小さな子供状態で学校に来るつもりなのだろうか……いやその前に。
「獄寺さん、自分が小さくなったことに気付いてませんよね」
「うん……ってちょっまったー！！そのまま外に出ちゃまずいでしょーっ！！」
慌てた様子でツナが部屋から階段の下を覗くと笹川さんの可愛らしい悲鳴が聞こえてきた。
「きょ、京子ちゃんの声ーー！！？」
「とりあえず降りてみましょうか。ツナちょっと抱っこしてください」
「う、うん！！」
不思議そうにしながらもツナは私を抱き上げ駆け足気味で階段を降りていく。リビングの入り口に差し掛かると両手にダイナマイトを持ち笹川さんを睨みつける獄寺さんがいた。
「可愛いーっ！！もしかしてランボ君と遊んでたの？」
「んだとコラ！てめーーふざけてんじゃねえ！！兄貴もろともぶっとば…」
多分ぶっ飛ばすと言おうとしたのだろう。しかし言い終わる前にツナが私を降ろした後で獄寺さんを抱き上げた。
抱き上げられたことにより驚いて声を上げる獄寺さんに続けてあっちで話さないかとツナは言う。しかし彼はすげー怪力と感心した声を零していた。
…これでも気付かないなんてある意味すごいと思う。とここで笹川さんとカチリと目が合った。目を輝かせる彼女は私に近付き優しく微笑む。
「こんにちはっ！ツナ君の妹さんかな？」
「え、あ、いや…その……」
「照れちゃって可愛い！」
いい子いい子と彼女に頭を撫でられた。同年代の人に頭を撫でられるのは少し…いやかなり複雑な気分だ。苦虫を噛み潰したような顔を浮かべていると獄寺さんがどこかを指差した。
「電信柱に怪しい奴が！！」
「何言いだすの？何にもいないよ…？」
大人しく撫でられるがままにしていた私が獄寺さんが差した方を見れば……確かにいた。彼の言う通り仲良く電信柱にひっついている怪しい二人組が。
しかもその二人、全身緑タイツという目立った格好をしている。あれだけの格好をしていながらツナや笹川さんには見えていないようだった。
証拠に笹川さんが、
「あれはチュンチュンスズメさんだよ」
と幼い子供に言い聞かせるような口調で言っている。その幼児の正体が獄寺さんだと知ってる私からしてみればその一言はとても胸にくるものがあった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
