265話です ページ42
「ランボはどうしたんですか？」
「それが獄寺くんとイーピンの脅かしで気絶しちゃったみたい。つかユキ、なんで猫耳…」
ピン、と立っている猫耳に目をやるツナに私は綾が勝手につけたのだと告げた。綾さんが？とツナが首を傾げた時、茂みがガサガサと揺れた。それにツナは青ざめひいっと短な悲鳴をあげる。
「沢田綱吉」
「ひぃいいい！！？」
地を這って茂みから出てきたのは貞子姿の綾だ。しかも“沢田綱吉”と呼んだ声は恭弥さんを意識しているのか低くなっている。青ざめた顔から蒼白へと変わるのを確かに見た私は貞子姿の綾の頭をペチリと叩く。
「綾、やりすぎです」
「え？そーかな？って本当だ。弟君、顔真っ青！！いや真っ青どころか真っ白！！」
受けるぅとケラケラ笑う綾に、ようやく貞子の正体が綾だと知ったのか、ツナは涙目で綾を睨んだ。
「あ、綾さん！！！オレ、今すげー怖かったんですよ！！」
「いやあれでも控えめな方なのよ？本当は君の足首を掴んで引きずり込もうと思ってたし」
「そ、それは絶対やめてくださいぃいいい！！！」
そうツナが叫んだ時だった。後ろの方から下駄の音が聞こえてきたのは。この下駄の音はもしかして…
ツナと私がそっと振り返ると、笹川さんがからかさ小僧に扮していた。べーーっと一生懸命怖がらせようと舌を出す彼女にツナはほっこりしている。
まあその前が前だから仕方ないことだがと、私は茂みからやっとの思いで出てきた綾を一瞥した。その時、ぎゃおおという叫び声が聞こえてきた。
「泣く子はいねがーー！！」
ガオオと吠えながら登場したのはなまはげの格好をした三浦さんだ。声的に。いやその前に肝試しといえば妖怪に扮した格好が一般的なはず。それなのに何故なまはげ。なまはげは妖怪ではなかったと思うが。どこに妖怪との関連性があるのだろう。
……とツナは考えているのだろうな。顔を見ればわかる。なんせ私もここにきた時、そう思ったから。
あまり動じていない彼に苦笑した時、彼の肩を叩く者がいた。まあ大方予想はついているが彼の後ろを見れば……
「どろん」
顔がほとんど崩壊した女性 否ビアンキさんがいた。その顔をツナも見てしまったのだろう、ほぎゃーっと情けなく叫んだ。
「ほんとに出たー！！うぎゃーーっ」
ランボと勘違いしたのだろう、私の手を掴んだツナは一目散に走る。……って何故私まで逃げなければならないのだろう。
彼女の顔は来た時に一度見たから別に怖くないのだが……
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
