264話です ページ41
気の抜けた声を出す私は何言ってんだコイツという目を向けるが綾は気付いていないらしく、腕組み我ながらいい提案をしたと頷いている。
「うん。そうしよう！肝試しよりもそっちの方がマシでしょ！！なんせホラー動画とか映画とか作り物だしねー」
「いやそういう問題じゃないんですけど！！第一、何故ホラー限定なんですか！！ホラー以外にも見るものはあるでしょ絶対！！」
「だって夏の定番と言えばホラーか肝試しじゃないの？」
「確かに夏の定番としてはそれらは入っていますけど！！」
「え？じゃあいいじょん！！それを見て夏の暑さなんて吹き飛ばそうよ！！」
「アホですか。バカ何ですか、貴女は！！さっきから嫌だと言っているではないですか！！」
「あ、アホって……酷いなあ。あ、なら怖い話でもする？」
「もっと嫌です」
「えっと今から話すのは1年も前に起こったある私の親戚の……」
「や、やめてください！！」
青ざめて耳をおさえる私に綾は我儘だなぁと笑う。違う。それは断じて違う。その選択肢しか与えてくれない綾が悪い。
「じゃあ決めてよ。肝試しかホラー動画かホラー映画か怖い話をするか……」
「……もう選択肢なんてあるようでないようなものじゃないですか、それ」
「全部というのもア……」
「肝試しに行きます」
と彼女の言葉を遮り即答すると綾は嬉しそうに笑った。その笑顔に思わず殴ってしまいたいという衝動が湧いたのは気のせいだと願いたい。
＊＊＊
「本当に幽霊とか出ませんよね……」
そして等々憂鬱な夜がやってきた。猫娘の格好でツナを待ち伏せる私に貞子姿の綾は親指を立てる。
「大丈夫さ、問題ない！！」
多分、とつける綾に私は溜め息を零した。彼女の多分は当てにならない。どうも信憑性にかけるのだ。まあそれもこれも今までの私に対する態度が悪いのだけれど。と思案したところで後ろからタタッと走ってくる音が聞こえてきた。
どうやら標的となるとツナ達がやってきたらしい。
「来たみたいですね」
「じゃあ私。そこの茂みに隠れとくわ」
ガサガサと茂みの奥へと隠れる綾。と同時に「あ！！」というツナの声が聞こえてきた。振り返れば案の定、ツナと何故か気絶してるランボがいる。
「ユキ！！よかった！！いた！」
安堵の表情を浮かべるツナに私は苦笑した。何故なら私は脅し役だからだ。まあこんな格好じゃ怖くもなんともないのだけれど。
それよりも、と私はランボへ視線を向けた。
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
