261話です ページ38
まず不可解なことの一つとして私に暴力を振るわなくなったこと。誰だって痛い思いはしたくないだろう。もちろん私もその中の一人だ。
なのでこれはとても良い傾向だと思う。まあだからと言って私以外の人にストレス発散の道具として暴力を振るうのはどうかと思うが。
次に暴力の代わりにからかわれることが増えたこと。からかわれると言っても過激な方ではない。ただ心臓に悪い悪戯をしてくるので困っている。
そして最後に……私に対しての彼の態度が少し、ほんの少しばかりだが軟化したこと。
「これに関しては本当に不可解で何故？と疑問に思いますね。彼は綾やツナ達に対する態度は以前と変わらないんですけど」
「うん。それはそれでどうかと思うけどね。うーんでもそうかぁ。ふ、不可解かぁ……まあそうだよね、うん。わかる。今まで暴力振ってた人がいきなり態度をころっと変えたら警戒ぐらいするよねぇ」
うーんと唸りながらもどこか苦い顔をする綾に私は慌てて首を横に振り否定した。
「いや別に警戒はしてないんです。ただ不思議なだけで」
「む？そーなの？いやでも似たようなものだよ、うん」
いや意味が全く違うので似たようなものではないと思う。とは突っ込みをいれなかった。彼女の表情が真剣そのものだったからだ。と思った次の瞬間には笑顔に戻っていたが。
「あ、でもこれだけはわかったよね？兄さんはユキのことを嫌ってないということ！」
「……そのようですね」
はあ、と溜め息を零す私は綾を見る。
彼は恭弥さんはオブラートに包みこむことはせずにど直球で言葉を述べるタイプだ。嫌いなものは嫌いだと言える人だ。
そこから考えると今の今までの間、嫌いと言われたことはない。まあ好きとも言われたことはないが彼の態度が雄弁に語っているから察するに……
「つまりようやく私を“幼馴染”として認めてくれたんですね」
そういえば彼女は目を丸くする。その後に私の言葉を理解したのか彼女は明後日の方向を見ながら遠い目をした。
「兄さん、道のりは長そうだよ」
「いや何の道のりですか」
と疑問を投げかけるが綾は答えてくれなかった。寧ろ仕方のない子供を見る母親の目を向けてきたので一発殴ってしまったのは仕方のないことだ思う。
彼女を殴ったところでコツコツと靴底の音が本殿の方から聞こえてきた。そちらに目を向けるまでもない。恭弥さんだ。
だが確認のために見れば、予想通り恭弥さんが石階段を降りてきた。携帯を耳に当てながら。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
