243話です ページ20
「ボクシングを国技にするぞ！！！」
「世界征服だもんね！！！」
ガオオォと暑苦しく吠える笹川先輩はランボに声をかける。ランボはやる気に満ちた目を携えながらコクリと力強く頷いた。
「気合いを入れて演目に入るようです」
審判員に丁寧にお辞儀する二人に演劇？とツナは疑問を口にする。
なんせ二人の服装はこの日にちなんだのだろう織姫と彦星だ。演劇が始まるのだとそう考えるのは当然のこと。
最初二人を見た時、私もそう思った。……が、何故だろう。なんかくだらないことが起こりそうな気がしてならないのは。
はて？と首を傾げた時、二人は着ていた着物を剥ぎ捨てた。目を丸くする私達にランボはパンダの格好で笹の葉を、笹川先輩はコアラの格好をしてユーカリの葉を食べ始める。……お腹、壊さないのだろうか。
七夕に一切関係のない演目をし始めた二人に先ほどとは打って変わってしーん、と静まり返る会場。心なしか審判員が冷めた眼差しを二人に向けている気がする。とここでプラカードが二つ挙がった。
「2点」
厳しい判定に二人はそんなぁあと嘆き、叫び膝をつく。その後は私の想像通り、二人は腹痛を訴え会場を後にした。暫くはトイレに籠ることになるだろう。もうご愁傷様としか言えない。
「次はお師匠様に再会したいという願いを持つイーピンちゃんです」
そう三浦さんが言うとかなり緊張とした面持ちでイーピンが現れた。大丈夫だろうか。確かイーピンは極度の恥ずかしがり屋。
もし恥ずかしさが頂点に達することがあったりしたら……
とここまで考えたところでカチッと何かスイッチが入る音が近くから聞こえた。嫌な予感がしてそちらを見ると……審判員に囲まれたイーピンの額に九つの筒子があった。
……ああ。嫌な予感的中。
「んなーーっ。照れて筒子時限超爆ーー！！」
危ないっ！とツナはイーピンを持ち上げ会場を後にした。その数分後、上空に大きな爆音が轟く。どうやらイーピンを上空へと投げるのが間に合ったらしい。
もし筒子時限超爆を携えたイーピンを投げるのが1分でも遅かったらイーピンはこの会場ごと公民館を吹き飛ばしていたことだろう。そしたら何人の死者が出ることか。
間に合ったことにホッとする。まあ審判員の方々はおろか三浦さんと綾はたった今危機が直面していたことなど露も知らずに窓際で綺麗花火だの見事だの言っているわけだが。
とここでツナが戻ってきた。ゲホゲホと咳き込みながら。
「ツナ、お疲れ様です」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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夜野兎(プロフ) - あーさん» まじですか笑笑。なんとなくで思いついたものを詰め込んでみたらこうなりました！！コメントありがとうございます！！ (2017年11月23日 15時) (
レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
あー - 表紙絵がうけますwww (2017年11月23日 10時) (レス) id: 39cc4c9138 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - にゃーさんさん» ありがとうございます！！更新頑張ります！！ (2017年11月12日 9時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
にゃーさん - 面白いです。
更新頑張ってください。 (2017年11月12日 1時) (携帯から) (レス) id: bef68917c1 (このIDを非表示/違反報告)
夜野兎(プロフ) - 扇華→さん» コメントありがとうございます！！頑張って更新したいと思います！！ (2017年11月9日 8時) (レス) id: e61c8df72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜野兎 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年11月9日 0時
