7話 ページ8
Noside
少し薄暗い部屋に男が2人。
ジョーカー｢聞いてくれよ。俺のマリオネットがまた死んだ。｣
1人の男がタバコに火を付けて咥える。
リヒト｢おやおや、可愛そう。｣
ジョーカー｢いつも通り何事もなく起きたようだけど。俺の可愛いマリオネット、消防隊に入れたみたいだ。｣
男たちは目も合わさずに話す。
リヒト｢おお、入隊祝いしなきゃ。｣
ジョーカー｢安心しな。マリオネットは常に俺の声を聞いてる。マリオネットの目の前に人が居ても誰よりも近くに誰よりも傍に俺がな。｣
リヒト｢相変わらず人形劇がお好きなようで。｣
不気味な2人は不気味な笑顔を晒す。
ジョーカー｢そうだ、マリオネットの近くに例の悪魔が居るんだ。｣
リヒト｢例の悪魔…ねぇ。良いのかい？虫が寄っても。｣
ジョーカー｢安心しな。マリオネットは俺が命令すれば何でもするさ。あやつり人形だからな。それにラブドールじゃない、あくまであやつり人形だ。｣
白衣を纏う男はニタニタと笑う。
ジョーカー｢それより頼んだ代物は？｣
リヒト｢せっかちだなぁ。最初に見せるのは可愛いマリオネットかい？それともお気に入りの悪魔かい？｣
ジョーカー｢さぁねぇ。マリオネットも悪魔も同じ隊だから、どっちでも良いけど。｣
タバコを口から外す、片目しか見せない長髪の男。
男は1人、道を歩く。
ジョーカー｢マリオネット…ねぇ。｣
少女の数年間を知っている。
ジョーカー｢マリオネットにもなるわ、あんな場所に入れられたら。｣
自分のモノになったのは、そこの長い数年間から見たらつい最近。
ジョーカー｢可愛い俺のマリオネット。｣
誰も通らない暗い路地裏。
男はニヤリと笑ってタバコを地面に捨てる。
A『……』
ゆらりゆらりとあやつり人形のように不安定に歩く白い少女。
ジョーカー｢よしよし、良い子だな。｣
後ろには炎の男が居る。
ジョーカー｢寝坊助だなぁ。｣
少女を持ち上げて耳に囁く。
ジョーカー｢可愛いマリオネット、愛しているぜ。｣
彼女はまたプツンと糸か電源が切れたように動かなくなった。
ジョーカー｢次の任務、俺の指示を見逃すなよ。｣
そう言って少女を置いて去る。
茉希｢…！火縄中隊長!!Aを発見しました!!｣
武久(意識が戻っていない…！？だとしたら何だ、夢遊病か？)
メガネの男が少女を運ぶ。
ジョーカー｢マリオネット、お前が真実を知ったら人間になれるのかもな。｣
上から見送った彼はまた何処かに消えた。
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蓮 - ジョーカーとの関係などいろいろ気になります！とても面白いです！続きを楽しみにしてます！頑張って下さい。 (2020年7月6日 18時) (
レス) id: def185814e (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしてます！ (2020年3月10日 15時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
あに芋 - この小説めっちゃ好きです！！続きが気になります！早く紅との接触が見てみたいです！！更新待っています！！ (2020年1月9日 19時) (レス) id: d6f2ad8f63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2019年12月25日 21時
