孤独な怪物達3 ～冷タキ笑顔～ (ページ10)

今日:4 hit、昨日:11 hit、合計:22,636 hit

熱になった姫ページ10

鶴「川上ー、光ちゃんどんな感じ？」

川「あんまり食欲ないらしい。
今寝てるんじゃないかな…って鶴崎買い物行くの？」

鶴「うん。どっちにしろ買い出しの時間だし
光ちゃん用のご飯の材料買おうかと思ったんだけど
一応光ちゃんの体調聞いてから行こうと思って」

川「俺も行こか？」

鶴「僕だけで大丈夫。
川上は光ちゃんの側にいてあげて。
じゃあいってきま～す」

川「いってらっしゃい…」

あの優しい笑顔はどうやったらできるのか…
おっと、光ちゃんの様子見ないと。

ーーー

川「…光ちゃん？」

光「すぅ…すや…」

川「…」

気持ち良さそうにぐっすり眠っている。

そういえば彼女は妖狐らしいが狐になってる
ところは見た事がないな…。

光「ん…うぅ…」

え…？うなされてる？大丈夫なのか？

不安もあいまって俺は光ちゃんを起こそうとした。
のだが…

川「む…なかなか起きひんな…」

『壊セ…潰セ…滅ビヨ…』

川「…え？」

『深イ闇ニ…沈メ…』

俺は後ろを振り向いて不気味な声の主が
誰なのか分からぬまま意識を失った。

ーーーーーーー

鶴「…川上、大丈夫？」

川「ん…？」

あれ…？俺光ちゃんの部屋にいたはずじゃ…

鶴「熱はない？怠いとかは？」

川「特にはないけど…」

鶴「良かった～…部屋で倒れてたから
何事かと思ったよ～」

川「倒れてた…？」

鶴「？」

川「ああいや、それより光ちゃんは？」

鶴「熱は下がっていってるよ。
川上の看病のおかげだね」

川「看病といっても冷えピタ貼ったぐらい
やけどな俺がやったんは」

鶴「いいや？川上が思ってる以上の事があったよ？」

川「え…？」

鶴「光ちゃん寝てる事が多いけどほとんどが
怖い夢らしいんだよね…。だけど川上がそばにいる時は高確率で川上が夢の中で助けに来てくれるんだって」

川「そうなんや…」

鶴「川上は夢の中のお医者さんなのかもね？」

川「え？」

夢の中の医者か…俺は特に何かしてるわけ
じゃないんだけどなぁ…。

まぁいいか。

この子が少しでも幸せなら。

熱になった姫終わり

はるちゃんさんリクエストありがとうございます！

これじゃない感がスゴイ…どうしよう…。

もう少し看病っぽくしてほしいなど有れば
どうぞコメントに書いて下さい！