孤独な怪物達3 ～冷タキ笑顔～ (ページ7)

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あのほしみたいに（リクエスト）ページ7

光「む…寒い…。ん？」

窓の外を見ると、一人で寂しそうに
空を見上げる川上さんの姿があった。

光「川上さん…？」

川「…」

光「風邪ひいちゃいますよ、川上さん」

川「…」

光「川上さん！」

川「！！びっくりした…」

光「星を見てたんですか？」

川「うん、綺麗やなぁって」

星を見る川上さんはどこか遠い目をしていた。

川「…なぁ光ちゃん。昔の話してえぇかな？」

光「はい！」

ーーーーーーー

俺は小さい頃ずっと暴力と怒号を浴びせられてきた。俺が何をしても、何もしなくてもそれは変わらなかった。

「とう、さ…やめ…っ…！」

抵抗すれば殴られて、泣けばそれを掻き消すぐらい大きな声で怒鳴られて、謝っても謝っても許してもらえなかった。

「たすけて…」

毎晩不安と恐怖に押し潰されて眠れるはずもなくて
それでよく星を見ていた。

「…」

星はいいな。ただそこにあれば良いんだもの。
その小さな輝きで時に人を元気づけられるんだもの。
願わくば自分もそんな人になりたいな…。

…なんておかしいかな。おかしいよな。クズの親の間に生まれた俺がクズ以外の道を歩けるはずないな…。

俺は望まれない子供だった。親とも思いたくない者達は俺の事をストレス発散の道具として見ていた。殴られ蹴られ火傷も負わされて…体も心も傷だらけだ。

「もういっそころしてよ…」

俺はとうとう親に捨てられて、孤児院に行く事に
なった。でもそこで俺はいじめの対象になった。
体中傷だらけでおかしい奴だとみられた。
自分で自分を傷つけてるヤバい奴だっていう
根も葉もないデマを流されてな…。

「いやだ…もうきずつきたくない」

俺は歪んでしまった。
誰も信じられなくなった。そこでも暴力と怒号。
俺呪われてるのかなってすげえ思ったよ…。