99.類は友を呼びすぎている ページ9
○
Tanahata side
完全に侮っていた。
休憩時間の度に、
日向「た、七夕さんっ」
影山「今日の自主練のことなんすけど、」
『…ごめん、ちょっと監督に呼ばれたから、』
片付けの時間も、
影山「…っす、」
日向「七夕さんっ、自主練…」
『…夕食の準備するから、今はちょっと、』
夕食の時だって、
日向「た、七夕さん！自主練のことで、話したいんで…ご、ご飯一緒に…」
影山「烏野のとこ来てください」
『…それはちょっと、』
犬岡「あー！翔陽だめだぞ！」
芝山「Aさんは僕たちと食べるんですよねー？」
『いや、その、
…ごめんなさい、マネージャーの方々と…』
そして今、夕食後も彼らに追いかけ回されている
誤魔化し続ければすぐに諦めるだろう、なんて軽く考えていた自分を恨む。彼らの頑固さといえば、西谷夕と同等…いや、それ以上な気がしてならない
類は友を呼ぶ、と言うが、これは呼びすぎてはいないか
彼らはきっと、私が首を縦に振るか、もしくは何かしらの情報源である西谷の口から"情報が嘘であった"ということを聞かない限りは地獄の果てまででも追いかけてくるだろう
『…お願い、西谷から彼らに何か言ってほしい。』
こそ、と西谷の耳元へ顔を寄せて囁けば、西谷は少し考える素振りを見せた後に力強く頷いた。流石に西谷でも、この状況では私の意図を汲んで配慮してくれるだろう
なんとかなりそうだ、と思ったのもつかの間、
西谷はぱっと2人に素晴らしい笑顔を向け、ぐっと親指をたてた
…嗚呼、彼のこの表情は、なんだかとても嫌な予感がしてならない。
西谷「どうせだったら皆で一緒に自主練しよーぜ！
七夕のサーブみんなにも見せたいしな！ほんとに影山のサーブそっくりだからきっとみんなびっくりするぞ！！」
…ああ、そうだった。
そもそも、西谷夕という男の中に"私へ配慮する"という考えがあれば、この様な状況にはなっていないのだ
日向「えっ、いいんですか！！」
西谷「おう！勿論だぜ！」
一方で西谷の言葉を聞いた日向くんはぱっと表情を明るくし、目を輝かせた。…勝手に話を進めないでほしい
せめてもの抵抗と西谷にじとっと視線を送り、はあ、と大きなため息をついた。
…まあ、彼には効くはずもないのだが。
○
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3281人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆめぬし〜 - わ〜続きめっちゃ気になります！！更新お待ちしてます！！ (3月27日 19時) (
レス) @page19 id: 87ace5bfb7 (このIDを非表示/違反報告)
涼(プロフ) - 更新お願いします…(´；ω；｀) (3月22日 12時) (レス) @page19 id: 912a8b7391 (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 続きが読めないのが惜しいです……こんな面白い所で止まってるなんて……気が向いたときにふらっと戻ってきてくれたら嬉しいです。お気に入り登録しておきます (10月29日 10時) (レス) @page19 id: acefa471ee (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、欲を言えばもっと逆ハー要素いっぱい増やして欲しいのと、ノヤっさんとの絡みいっぱい見たいです！！文才天才過ぎます、、更新お待ちしてるので完結までついていかせてください！ (8月27日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
shibao(プロフ) - 全然待つので続き書いてください！ (7月8日 23時) (レス) id: 3ee091ec74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：@ゑの | 作成日時：2021年4月10日 23時
